無くて七癖。

2019年6月22日


「無くて七癖あって四十八癖」と言われる様に、私にも癖があります。
それは私が峠をオートバイで走り回っている頃からの【悪癖】です。

上の写真は峠道専用で乗っているジレラクロノのフロントタイヤです。
写真だけでは分かりづらいかもしれませんが、
進行方向に向かって右側のタイヤ面の方が左側よりもわずかに【摩耗】しています。
クロノに履かせているこのタイヤは3000km程度の走行ですが、
左側のスリップサインが約1mm残っているのに対し、右側は0.5mmです。

これは左方向よりも右方向へのコーナーリングが、よりタイヤに負荷が掛っているって事です。

私がレースに興味を持ち出した頃のコーナリングは完全な【フロント依存型】で、
ブレーキング後に前輪のグリップを探りながらフルバンクを維持してコーナリングさせていました。
バンク中はチェーンを張る程度で、コーナー出口でやっと加速させるのです。

ところが80年代半ばに入ると、
積極的にリヤタイヤを使ってコーナリングする【リヤステア】なる走り方が主流となります。
これはフルバンクさせている時間を短くし、早く車体を立てて後輪にパワーを掛ける走法です。

コーナー手前のブレーキングで前輪に荷重を掛け車体を傾け始めたら、
一気にリヤ側に体重を移しフルバンクさせます。
その後は「後輪だけに乗る感覚」でフル加速させるのですが、
サーキットではコーナー出口での前後荷重の配分を変える事でスライドさせる事も可能でした。
(峠道では怖くて絶対にスライド出来ません。←当たり前か!)

私は20代前半の頃、このライディングを習得する為にかなり努力しました。
しばらくして左コーナーでは無意識にリヤステアでコーナリング出来る様になったのですが、
右コーナーではどうしても少しだけ前輪に荷重が残ってしまうんです。
これはライディングフォームから来る私の癖みたいで、結局完全には直せませんでした。

右コーナーの多い日本のサーキットでは、「右が苦手!」は負けを意味します。
前輪に荷重を残して後輪にパワーを掛ければ、スライドしやすくなります。
一見すると良さそうに見えますが、実際は加速しきれていない事なのでダメな行為です。
フロントタイヤも右側から摩耗していくので、最後の方でスリップダウンの危険もあります。

この悪い癖はその後30年近く経っても直っていません。
今更レースをする事もありませんが、
オートバイ乗りの私にとってこの癖の克服は【永遠のテーマ】なのかもしれません。

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