ベスパ50S、試走。

2020年9月27日

こんばんは、フクタロウです。
今回は6年の眠りから無理矢理目覚めさせた【ベスパ50Sの試走報告】です。

早朝の出発だったので、レオビンチチャンバーの騒音が気になっていましたが、
後付けした【自作中古消音器】が意外と「いい仕事」してくれています。

購入当時の(中古購入です…笑)レオビンチチャンバーはかなり性能が良く、
高回転まで気持ちよくエンジンが回ってくれました。
ただ本来レース用だったので、消音器が付いていません。

消音器が無いなんて知らずに購入したので、ビックリする程の【爆音】に、
「消音部が破損しているのでは?」と思って分解したのですが、
開けてビックリ玉手箱! 消音器入っていませんでした。(笑)

そこで車庫に余っていた機種不明のチャンバーに付いていた消音器を、
溶接加工して取り付けたのです。(純正マフラーに近い音質になりました)

さあ試走です。

私は修理したオートバイを試走させる時は、近所のワインディングに行きます。
しかし今回は山ではなく、近所にある河川の側道を走らせる事にしました。
(シフトワイヤーの1本に、いまいち不安が…。故障した時押して帰れるので…。)

キャブレターのセッティングもエアクリーナーの抵抗も問題無く、
エンジンは高回転まで気持ちよく回り、法定速度はすんなり出ました。(75ccです)

前後ブレーキも良く利き、電気系も問題ありません。
気になっていたシフトワイヤーも大丈夫でしたが、
もう少しワイヤーの遊びを少なくした方が、シフトチェンジが気持ち良くなりそうです。
(先程調整しました)

次は問題点です。

走行中、何故かフロントが落ち着きません。
サスペンションに不具合は無いはずですが、少しハネるのです。

今回の試走ではF:2.0kgf/cm、R:2.2kgf/cmで走っていましたが、
調べてみるとベスパ50Sの指定空気圧は、「F:1.25kgf/cm、R:1.6kgf/cm」でした。

ただ現在の道路状況では【F:1.6kgf/cm、R:2.2kgf/cm】位が良いとも書いてあります。
さっそくフロントの空気圧を下げたのですが、それでも少し違和感が…。

だましだまし車庫まで帰って来て、サスやらベアリングを確認しました。
そして自分なりに考え着いた答えは、「タイヤの硬化」です。

実はこのタイヤ、最初のレストアを始めた2010年にはめ変えたままなんです。

それも「取り合えず何でもいい!」と、近所のリサイクルショップで、
「新品1本500円!」で叩き売りしていた【台湾製タイヤ】なんです。

台湾最大手の【チェンシン】というメーカーで、
アメリカや日本では「マキシス」ブランドで四輪車用が販売されています。

「待てよ、10年前に大安売りしてたって事は、一体何年製造なんだろう?」

日本で売られているオートバイのタイヤには、必ず製造日の表示がしてあります。
恐る恐る見てみると、本当に恐ろしい事実が目に入って来ました。

製造日【4905】、これは「2005年の49週目製造」という表示です。
(なんと15年前のタイヤで走っていました!)

そりゃ~、乗り心地が固い訳です。

ちなみに私のベスパ50Sは、車体番号から1992年製です。
その当時からの純正タイヤ(スペアタイヤ)は【ミシュランS83】でした。

今度お小遣い出たら、新品タイヤ買います。
ミシュラン?トンでもない。また安いアジアンタイヤですよ。(笑)

ベスパ

Posted by フクタロウ