ダックス、オイルポンプ改造。

2021年4月27日

訳あって、急きょ【アメリカンダックス】のレストアを再開する事になりました。
(理由はまたの機会にお話します。…笑)
このダックス君は安価で譲って頂いた事もあって、悲しくなるほど程度が悪い状態です。
まあ外観は別としても(暴走小僧仕様です)、一番の問題となっているのは【クラッチ】でした。
(頂く時に「クラッチ繋がらないよ!」と前オーナーから聞いていました。…涙)
自分なりに考えても排気量アップ(50cc→70cc)が原因である事は分かるのですが、
安価にレストアしたいので多版強化クラッチ(改造パーツ)に変更するのは避けたいのです。(セコ!)
取り合えず、現状を理解する為にクラッチを分解してみました。

…見事にクラッチ板が焼けていました。
多版クラッチに変更しない事以外に、クラッチが焼けてしまう原因を考えてみます。
①自動車用4ストオイルが使われていた。(クラッチ形式が2輪とは違うので、4輪用は入れちゃダメ。)
②ボアアップに対して【オイルポンプ】の容量が少な過ぎる。
【ダックスマニア】である元オーナー様に、①を質問する事はどうも失礼で聞けません。
だから②を検証する事にしました。(笑)
長年作られ続けている【カブ系エンジン】は、調べてみると同じ様で色々と変化していました。
オイルポンプも最初のタイプ(我が家のダックス君です)と後期のタイプでは約2倍の差があります。
「じゃあ容量の多いタイプに付け替えたら?」という事で、近所の中古部品店で購入して来ました。

左が旧型、右が新型です。
オイルを循環させるローターは旧型3.5mmから新型5.5mmへと厚みが増しています。
しかしシャフトからオイルラインまで新旧では微妙に形状が違っているので、そのままでは使えません!(涙)
普通の人であれば、旧型に対応して作られている市販改造オイルポンプの購入を考えるのですが、
そんな事が簡単に出来る様な【金持ち父さん】な私ではありません!(エバる事か!?)
…という事で、無理矢理改造してみました。(笑)

リューターで新型オイルポンプ裏側に、旧型と同じオイルラインを作ります。
それに伴い圧入されていた軸部も、高さを合わせる為にカットしました。

更にシリンダー部へとオイルが流れる道である【オリフィス】も、1.5mmの自作ドリルで広げてみました。
上手くすれば、これでクラッチが焼き付く事無くパワーアップ出来るハズです!?

中古オイルポンプ+中古単版クラッチ  愛知県  合わせて、200円

ダックス

Posted by フクタロウ