アンチスクワット。

2019年6月26日

【ライディング】についての書籍を読んでいると【トラクション】という言葉がよく出て来ます。
簡単に言えばコーナリング中のリヤタイヤに掛かるグリップ力についての事なんですが、
ライディングと同時にサスペンションやスイングアームにも関係して来るので一筋縄では行きません。
(以前は常に悩んでいたのですが、オートバイにあまり乗らなくなった現在では久しぶりに口にした言葉です。)
更にコーナリング中には【遠心力】も関わって来るので、
アクセルを開けた時にリヤに作用する【アンチスクワット】という力も問題になって来ます。
70年代の日本製オンロードバイクではアンチスクワットの概念が無かったので(欧州車では実用化していた)、
何も考えず(?)に「真っ直ぐ水平に伸びたスイングアームに直立した2本サス」だけでした。
その場合アクセルを開けて駆動力を掛けると車体がしゃがみ込んでしまいます。
(旋回中にグリップしているリアタイヤが引っ込んでしまうと、グリップ力が無くなり転倒してしまいます。)
そうならない様にアクセルを開けた時に、
後輪が路面を押し込む(リアが持ち上がる)様に車体設計する概念がアンチスクワットです。
(エラそうに書いていますが、当時の私はあまり理解出来ていませんでした。)
現在(と言っても10年前位しか知らない)のオンロードバイクのスイングアームには【垂れ角】が付いています。
スイングアームピボット部よりドリブンスプロケットが下側になる様に後ろ下がりに作られています。
その為、構造上スイングアーム上部にドライブチェーンが当たってしまうのを防ぐ為に、
ピボット部辺りにゴムやプラスティック製のプロテクターが装着してあります。
我が家の【ジレラクロノ】にもそれは付けられているのですが、
長年の劣化がたたりゴム製プロテクターがボロボロになってしまいました。
交換しようにも新品部品はもう手に入りません。(小排気量車ではアンチスクワットは重要です)
中古部品を探そうと「Yahoo!オークション」を見ているのですが、かなり難しい状況です。
(スイングアームとセットなら見つかるかも…? でも絶対に高価!)
そこで厚さ3mmの【ゴム板】で無理矢理作成してみました。
簡単に外れない様に出っ張りに差し込んで加工し裏側にも接着剤を塗って固めたのですが、
実際の所どのくらい持つのか分かりません。(?)
何か他の車種の物が流用出来ないかと現在思案中ですが、難しそうです。(笑)
ゴム板  愛知県  500円

クロノ

Posted by フクタロウ