ダイネーゼとそのコピー商品。

2021年6月29日

こんにちは、フクタロウです。
今回は【ダイネーゼとそのコピー商品】について考えてみます。

アマゾンやヤフオク等でライディングウエアを探していると、
数多くのダイネーゼブランド商品が出て来ます。

「このメーカーって高いよな~。」との理由から、
私の選択肢から一番に除外されてしまう高級ブランドがダイネーゼです。
(最近は肥満も加わり、純日本人体型のフクタロウとしては、
ショート丈のダイネーゼデザインを着るには、少々無理があります。…涙)

ジャケットだけでも新旧数多くのデザインがあるダイネーゼですが、
同じ様に見えても価格的に大きな差があります。

元々ブランド品には興味が無いので、「安い方は型落ちなのかな?」程度の認識でした。

ところが今回メッシュジャケットを購入しようとネットで調べていたら、
安い方はどうやら【コピー商品】だと言う事が解りました。(知らなかったのは私だけ?…笑)

そうなんです。
これがオートバイ乗りの間で【チャイネーゼ】と揶揄される【中華製品】なんです。
(堂々と商標までプリントして、全く中国人にはモラルって物が無いんかい!)

私の様なジジイ世代にとってダイネーゼと言えば、
やはり真っ先に【フレディスペンサー】が頭に浮かびます。

そう1980年初頭、突然世界グランプリ500ccクラスに現れた若者が、
あっという間にチャンピオンとなり、怪我で数年後には消え去って行きました。

フレディは速さと同時に独特のライディングフォームで賛否両論されます。
美しいと称されていたケニーロバーツのハングオンとは対照的に、
上体を起こした独特なハングオンを見た私は、
「おっ立ちライディング」と勝手に名付けて嫌っていました。

その時のレーシングスーツをサポートしていたのがダイネーゼで、
背中にどデカイ真紅の【デビルマーク】が描かれており、
それがさらにカッコ悪さを引き立たせていました。
(フレディファンのみなさん、ゴメンナサイ!今は私もフレディファンです。)

ダイネーゼはそれを期に日本でも有名ブランドどなって行きますが、
元々欧州市場でダイネーゼの知名度を上げたのは【樹脂製ニーパッド】だそうです。

1980年代以降のレーシングスーツには当たり前の様に装備されていますが、
最初にひざに樹脂ガードを取り付けたメーカーがダイネーゼとされています。
(昔聞いた話なので、裏取りはしていません。間違ってたらゴメンナサイ。)

何故「とされています。」と書いたかと言うと、
実は最初に実用化していたのは【片山敬済】さんの所属するレーシングチームだからです。
(神戸の木の実レーシングです。)

転倒時の衝撃を抑える為に、野球用の樹脂製パッドをひざに入れた事が始まりだそうで、
たまたま日本にいた【バリーシーン】が欧州に持ち帰り、
自分用にと作らせたら、コンチネンタルサーカス中で流行り出したそうです。

さて話を私のメッシュジャケット購入に移します。
ここ30年、私のライディングウエアは、ヤマハ製(ワイズギヤ)か、RSタイチ製がばかりです。

元々私が高井幾次郎さんのファンだったので、
「プロショップタカイ→色々あってワイズギヤから販売→生産終了でワイズギヤ」となり、
RSタイチについては「昔は安くて良い物→今はそれなりの値段で良い物」だからです。
RSタイチ、ステルスプロテクター比較。

今回もどちらかのメーカーから選ぼうとネットを徘徊していたら、
「うん?なんだこれは!」と見つけてしまいました。

調べるまでも無く、正真正銘のチャイネーゼ製メッシュジャケットです。
(新品ジャケット1,980円+送料873円=2,853円です。パッドはありません。…笑)

「どうしよう?」チープ好きフクタロウの悪い虫がうずきます。

「そういえば、期限間近のポイントとクーポンがあったよな~。」
それを使えば、500円程度で買えるはずです。(ワンコインジャケット!)

でもコピー商品と解って買えば、処罰されなくても違法です。
「やっぱ信頼の国産メーカーかな~?」
散々悩んだ挙句、結局犯罪に走りました。(私は悪くない!お小遣いが少ないのが…。反省!)

届いた商品がこれです。

驚いた事にこれはチャイネーゼではなく、【ベトネーゼ(ベトナム製)】でした。(笑)

画像は撮り忘れましたが、ラグビーボールの様な紙袋梱包で届きました。

開けて最初に気になったのは、「なんだ、この白い粉は?」です。
怪しい薬でも紛れ込んでいるかと思いましたが、
原因は肩部分の白いロゴの表面が経年劣化で剥がれていました。

着る前に全体チェックをしたのですが、ありとあらゆる所から糸が出てます。
(切ればいいさ!アジアン風味としよう。)

やたら大きい脊髄パッドポケット。(これは本家と同じかも?)

ひじパッドは通常タイプが入りそうですが、

肩パッドはマジックテープで、裏から取り付けるみたいです。(そんなの見た事ない!)

いよいよ試着してみます。
ジッパーの向きが左右逆です。(マジか~、やり難い!…涙)

日本人でのXLサイズを選んだのですが、首が閉まりません。(首周り42.5cmが無理です。)
それなのに他はユルユルです。(胸囲106cmです。)

オマケに本家と同様、着丈が極端に短い!(進撃の巨人の調査兵団です。)
なのに袖丈(肩から袖口)までが、異常に長い!(けものの巨人じゃね~ぞ。)

いや~、今回は色々と勉強になりました。(コピー商品は買ってはいけません。…涙)

ただ最近のダイネーゼは、あまりにコピー商品が多い事に困って、
タグにホログラムシートを付けたそうです。

偽物ダイネーゼに翻弄されたままではいけないと、
先程近所のアッ○ガレー△ライダースで本物を試着しようと出掛けました。

中古で売られていたのは、高級チャイネーゼでした。(笑)