古くなったタイヤの復活方法。

2024年3月21日

こんにちは、フクタロウです。
今回は【古くなったタイヤの復活方法】について書きます。

オンロードバイクのタイヤは、大まかにツーリングタイプとハイグリップタイプの二種類に分けられます。
(ラジアルとバイアスの違いは別として考えて下さい。)

長距離を重視したツーリングタイヤには10,000km以上の耐久性があり、排水性に優れたトレッドパターンでオールラウンド性能を高めてあります。

それと相反して作られているのが、ハイグリップタイヤです。
何よりもドライコンディションでのグリップ性能を追求してあり、コーナリング性能を第一に考えてあるので、耐久性はほとんど無視されています。
(2,000km~4,000kmでタイヤ交換となります。)

どちらのタイプのタイヤも、だいたい製造から3年が賞味期限なので、それ以降は徐々に性能低下が現れてしまいます。

ツーリングライダーであれば3年で10,000kmは走破するであろうし、ワインディングで2年もコーナーを攻め続ければ、フロントタイヤサイドのスリップサインが出るはずです。
(私も峠オンリーで毎週乗っていた時は、年一回でタイヤ交換していました。)

ところが最近の私は、全くタイヤが減りません。(峠専用のジレラクロノです。)
調べた所、2年前の5月に交換してからの走行距離は、驚きの700kmです。
(これが盆栽ライダーです。…反省!)

このままではグリップ力低下で、来年にはタイヤ交換となります。
(毎度の事ですが、溝はしっかりあるのに残念な交換です。)

そこでそんな状態の溝有り高年式タイヤを少しでも長く使える様にと、グリップの復元方法をお話します。

① タイヤを洗剤で洗う。

「えっ?」っと思われるかもしれませんが、製造から2~3年程度のタイヤであれば、中性洗剤で洗うだけでグリップ力は回復します。
出来ればノーワックス、ノーコンパウンドと書いてある洗車専用シャンプーが良いです。
(食器洗い用洗剤はゴムにダメージを与えるタイプもあるので、注意して下さい。)

欠点は完全に硬化してしまったタイヤでは効果がありません。
それと走る前に毎回洗うのが、かなり面倒です。(笑)

② 2ストオイルを塗る。

初めて聞くとビックリしますが、ずいぶん前から知られているタイヤ復元法です。
時間が経って油分の抜けてしまったタイヤに、油を染み込ませるのです。
(オバハンの化粧水みたいなモンです。…失言でした。反省!)

鉱物油の2ストオイルに灯油を混ぜ、刷毛を使ってタイヤに塗ります。
配合率は人それぞれで、2ストオイルだけ使う人もいます。
灯油を混ぜるとタイヤに染み込み易いので、私は半分程度入れました。
また4ストオイルはゴムに良くない添加剤が入っているので避けて下さい。
(2ストオイルの添加剤についてはこちらを。安価な2ストオイル選び方。

塗った後はオイルが垂れない様にサランラップを巻き、1~7日間熟成させます。
ラップを剥がし、中性洗剤で余計な油分を取る為にタイヤを洗えば完成です。

私も何度かやった事がありますが、結構グリップ力は戻ります。
ただしばらくすると、またカスカスお肌になって元通りです。
(オイルを塗る場合、一応自己責任でお願いします。)
2ストオイルと灯油を使ったタイヤ復活、その後。

<注意>
ラジアルタイヤと違ってバイアスタイヤは、構造上ゴム質を柔らかくしないとハイグリップタイヤになりません。
だから硬くなったバイアスタイヤで峠を攻めるのは、特に危険です。
一時的にオイルを塗って誤魔化しても、すぐにタイヤが硬化してしまうので、諦めて新品タイヤに交換した方が賢明です。

お小遣いがピンチで何度も塗った経験者が言うのだから間違いありません!(笑)

こんな商品もあります。(高いけど…。)
「グリップタイヤソフナー 2.5L」

P.S
ベスパ50Sの16年落ちタイヤを復活させる記事もあります。
よかったら読んで下さい。ベスパ50S、16年落ちタイヤの復活術。