CB250T、バブ。

こんばんは、フクタロウです。
近頃、何故か国産旧車が流行っていますね~。

750RSやGSX1100S(刀)といった大型車に人気が集まるのは解りますが、
ちょっと前まで不人気で誰も手を出さなかった中型車までが、最近は人気上昇しています。

大抵こう言った現象になるのは、テレビや漫画の影響が大きいのですが、
それでも少々理解に苦しむ車種の価格が高騰しています。

それは1977年7月に発売された、ホンダCB250T(ホーク)です。

発売当時16歳だった私は、1975年の限定解除制度(400cc以上は特別な試験が必要)の関係で、
あこがれの大型車(CB750FOURやZ2)に乗れなくなってしまいました。

そんな当時の中型免許ライダー達は、仕方なく400ccをチョイスするのですが、
その頃400cc以下の4気筒車は、ホンダのCB400FOURとCB350FOURしか無かったのです。

だから少しでも迫力のあるオートバイに乗りたかった当時の若者達は、
CB400FOUR購入に人気が集中しました。(CB350FOURはすでに生産終了していました。)

しかしホンダは何を考えたのか、CB400FOURを生産終了させたのです。

当然みんなが欲しがるので中古車価格は上昇し、
ついにはその2車は新車価格より、中古価格が高値になってしまいました。
(私が初購入した中型車は中古のCB400FOURです。新車価格より高値でした。)

そんな時にCB400FOURの後継機として発売されたのが、ホークⅡ(CB400T)です。

初めてホークⅡを見た当時の若者達は、「カッコ悪い!」と非難轟々でした。
CB400FOURがスタイリッシュでカフェレーサーイメージだったので、
どちらかと言えばアメリカンイメージと2気筒で作られていた事が気に入らなかったのです。
(デザイン的には不評でしたが、性能はCB400FOURより上でした。5速は嫌だったけど。)

「やかんタンクに座布団シート、サイドカバーは洗面器。」
私達はそう言ってホークⅡを揶揄していました。
(2年後タンクとシート、サイドカバーがマイナーチェンジされ、カブトムシになります。)

そんな状況の中、2ヵ月後の1977年7月にホーク250が発売されます

コストで苦しんだCB400FOURと同じ轍を踏まない為に作られたホークⅡ同様、
ホーク250も排気量とホイール以外は同じ共通部品で作られていました。
(モデルチェンジでスポーク仕様だったホイールは、すぐにコムスターに変わります。)

70年代の250ccは400ccの車格で維持費を抑えるとの考えから、
ほとんどのメーカーは400ccとの共通部品で作られていました

だからどうしても250ccは低性能で乗りたくなかったのです。
(1978年2月発売のRG250以降は、250cc専用設計で作られる様になりました。)

最近ではホーク250を「バブ」と呼ぶらしく、
理由を調べたら加速時の排気音が「バブ~!」と聞こえるからだそうです。
(私の記憶では「バロロロ~!」って聞こえましたが…。)

ホーク以外にも、「ザリ」「ゴキ」と変わったあだ名で呼ばれている中型車があります。
どれも発売当時は不人気車でしたが、何故か今では高値中古車になっています。

ひょっとしたら私のクロノやブラボーも、後10年したら人気中古車になったりして。(?)
(そんな訳無いか。…笑)