ビーノ、カーボン噛み。

2019年7月9日


長女の愛車【ヤマハ ビーノ】(SA37J)のオイル交換です。

ビーノは長女の通学用として2年前、走行距離3900kmの中古車を購入しました。
その前日まで乗っていた【ピアジオ ブラボー】が急に故障してしまった為、(駆動系破損)
仕方なくネットで探し、翌日の通学に間に合わせ様と大急ぎで対応しました。
(お店ではすぐには出来ないと言われ、名義変更は私がやりました。)

購入したお店は、地元では割と有名な【原付専門中古車店】です。
品揃えも良く、きれいな車両が多い反面、若干他店に比べて値段は高めでした。
最初はもっと安目のスクーターを買うつもりで来店したのですが、
いざ現車を目の前にすると、「少し高くても程度の良い物を。」となって行きます。

またアフターサービスも万全で、驚く事に一ヶ月保証だけでなく、
【永年2000kmごとのオイル交換が無料】と聞かされました。
「ここのサービスってすごいんだなぁ。」と感動していましたが、後に理由が分ります。

最近新車で販売されている50ccバイクは、全て【4ストローク】です。
2000年位までは2ストローク車も併用販売されていましたが、
その後の厳しい排ガス規制によって、現在では製造出来なくなっています。

4ストローク車になった後も、更なる排ガス規制に対応する為に、
キャブからインジェクションにしたり、浄化装置を拡大したりしなければならなくなります。
そうなって来ると安く売らなければならない【原付スクーター】が、どんどん高価になります。
値段だけでなく、限られた排気量での出力維持も難しくなって行きます。
ある新聞販売店の方に聞いたのですが、配達用のスーパーカブの性能がどんどん悪くなり、
50ccでは使い物にならなくなって来ているそうです。

性能が落ちるのも嫌ですが、もっと厄介なのが【カーボン噛み】って言う故障です。

正直私は娘のスクーターで初めて知ったのですが、
長いこと乗っているとバルブ付近にカーボンが溜まり、圧縮漏れでエンジンが掛からなくなるそうです。
そうならない為には、エンジンが冷えてる時の急発進や全開走行を避ける事。また短距離のみの走行をやめて、こまめな【オイル交換】だそうです。
バイク屋としても、カーボン噛みで苦情が来るより、オイルを無料交換にして、
もしカーボン噛みしても「オイル交換しないからです!」と逃げた方が得策です。

しかし長女のビーノは、6000kmを超えたあたりでカーボン噛み症状が出ました。

「パパ~、エンジン掛からない。」  娘から夜中に電話です。

すぐ車に工具一式とライトを持って現地に行ったのですが、その時点ではどんな故障か分かっていません。
走っていて止まったのではなく、エンジンを掛け様としたら掛からないとの事。
インジェクションなので、燃料系の確認は出来ない。後はプラグ…、大丈夫でした。

「どこが悪いんだろう?」
困ってしまいネットで検索すると、出るわ出るわ!4ストスクーターのカーボン噛み故障。

取りあえず応急処置として、「セルモーターを長く回してカーボンを粉砕する。」と書いてあります。
バッテリー上がりに気を付けながら、アクセル3割程度の回しで10秒を限度にやってみました。
軽い症状だったお陰で、エンジンはすぐ掛かりました。(よかった!)

その後はワコーズの添加剤【フューエルワン】を給油ごとに入れ、症状回復を目指します。

「面倒でもオイル交換はこまめにやってね。」と長女には言っているのですが…、
9000kmを超えても交換しません。(懲りてないなぁー。)

ついにこっちが根負けして、オイル交換してしまいました。

もう原付一種での50ccは限界が来ているのでしょう。
今の免許制度で70cc位まで排気量を上げた方が良いのではないでしょうか?

ホンダオイル S9  滋賀県  800円


ビーノ

Posted by フクタロウ