ブローバイガス。

2020年3月4日

2010年式4ストFIビーノを、2年前中古で購入した時の走行距離は3900kmでした。
その後6000kmを過ぎたあたりで軽い【カーボン噛み】を起こしたのですが、
応急処置と添加剤常用で何とか乗り切り現在に至ります。(走行距離、約9500km)

今回の故障は「アイドリング中にアクセルを煽っていないと、
エンジンが止まってしまう。」と言う症状です。

カーボン噛みの場合は圧縮漏れなので、煽っていてもエンジンは止まります。
(走行中にカーボン噛みすると、エンジンブレーキが掛かった様になるそうです。)
だから今回の故障は他を考えます。

まず火花が弱いのではと、プラグコードの断線とプラグの劣化を疑いました。
プラグは前回の故障の時に交換してあるので大丈夫でした。
プラグコードに関しても、プラグに強い火花がスパークするので良さそうです。
となると、次に疑うのはエアクリーナーと燃料系です。

インジェクション(FI)に関しては、知識が無いので取りあえず後回しして、
先に燃料ポンプが作動しているかをキーを回して確認します。
「ウィーーン」  大丈夫そうです。

簡易的にチェック出来るのは、後はエアクリーナーだけです。
汚れにより上手く空気を取り込めないのかもしれません。
6箇所のビスを外してカバーを取ると…、「ドッバ~~!」

コップ1杯分のオイルが出て来ました。
車庫の床やパーツがオイルだらけで、大慌てでした。(写真取れませんでした。)

最近の4ストバイクの知識が無い私としては、2ストでもないのに、
なんでエアクリーナーボックスにオイルが溜まるのか理解出来ません。
(今まで30台以上のバイクを購入していますが、4ストは6台だけです。)

そこでネットで調べてみると、【ブローバイガス】なるワードに当たります。

近年の厳しい排ガス規制から、
以前は見逃されていたシリンダーを通ってクランクケースに溜まる排ガス(ブローバイガス)を、
外に排出させず、再度燃焼室に入れて燃やさなければいけない規則が出来たみたいです。
(昔は機能よりカッコ付け用の、排出用ブリーザーパイプが売られてました。)

ブローバイガスにはオイルが含まれているので、
それが少しづつエアクリーナーに溜まるみたいです。(それにしても多い!)

そこではたと気付きました。
これだけ多くのオイルを含んだブローバイガスを燃焼させれば、絶対カーボンが発生します。

最近の原付でカーボン噛みが頻繁に起きるのは、これが原因ではないでしょうか?
廃棄物処理みたいな事を小さな単気筒エンジンにさせれば、故障しても当然です。

それ程今の社会は環境に敏感なんでしょうか。

近い将来、2ストライダーは【後ろ指】指されます。

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ビーノ

Posted by フクタロウ