ジレラクロノ、電圧が不安定な原因。
こんにちは。
5月連休も最終日となるのに、毎日車庫に籠っていたフクタロウです。(笑)
今回の連休こそベスパ50Sで日帰りツーリングすると意気込んでいましたが、
ジレラクロノ君の機嫌がすこぶる悪く、走っては修理の毎日を送ってしまいました。
今週最初のブログではビキニカウル位置変更と、
それに伴うスピードメーターケーブル改造交換後の失敗記事を書きましたが、
ジレラクロノ、ビキニカウル取付け位置変更。
次にやって来たトラブルは電装系です。
(以前から20分程度走ると電圧が8Vを切ってしまう症状に悩んでいました。)
昨日は機械式スピードメーターが使えない状態だったので、
中華製デジタルタコメーター内にある速度計を接続させ走っていました。
ジレラクロノ、激安!中華デジタルタコメーター取り付け。
するとしばらく走行していると、いつも通り(?)に電圧低下したのですが、
今回はタコメーターの針だけが動き、それ以外の電気が落ちる症状でした。
さっそく車庫に戻り、状況を探ってみます。
今までの経験から丈夫なオルタネーターが発電しなくなる事は稀なので、
電圧を制御するレギュレーターの接続部分をチェックします。
(15V以上に上がる事はないので、本体の故障ではないと考えました。)
プラス電源とオルタネーターに繋がる部分のカバーに少し焦げが見られたので、
すべてのコネクターを新品に付け替えます。
(この部分の不具合が直接の原因ではなさそうです。)
次に疑ったのは、3年使ったバッテリーです。
そこでバッテリーに直接テスターを当てて電圧を計ってみると、
エンジンを掛けない状態で13V弱ありました。
ところがメーター横にある電圧計を見ると値が違うのです。
(バッテリー直:12.9V、電圧計:11.5V)
「なんで?」…後付け中華電圧計(577円)が故障してるの?
ジレラクロノ、電圧計追加。
でもデジタルタコメーターが動かないのは、多分電圧低下が原因です。
そこで電圧計を付ける為に、配線を取ったホーン部分の電圧を計ります。
11.5Vです。
「どこかで漏電してるって事?」
そこでバッテリーのマイナス側に付いているアース線を確認すると、
少しだけ切れそうになっていました。
「これだ!」
交換部品はないので、半田で補強し電圧確認します。
さあ期待を込めてキー、オン! …全く変化無しです。(涙)
じゃあと他の配線を確認していると、いきなり全ての電源が落ちてしまいました。
(反応しているのは後付け電圧計が4V前後でチラチラするだけです。)
「やばい!まずいぞコレは。」
ヒューズを確認した所、切れていません。
「う~~ん。」
配線が何処かで断線してるのかもしれません。
そうなると全バラして全ての配線をめくらないと、断線箇所が特定出来ません。
「なんてこった。今日はもう止めだ。」と車庫の電気を切った所、
よく見ると、薄っすらニュートラルランプが点いているのです。
アース線を補修したら電源が落ちた事を考えると、
どうやらその近辺の接触があやしいのでは…?と考えました。
取り合えずバッテリーのマイナス端子側と、
アース線がボディに当たる所を揺すってみます。 …変化無しです。
仕方ないので、マイナス端子とエンジンをリード線で接続してみました。
「あっ、点いた!」(驚!)
ニュートラルランプだけでなく、オイルランプやタコメーターも復活です。
もう犯人はアース線をボディアースした部分しかありません。
ここのビスを外す為にドライバーで回していると、ある位置で電源が復活します。
どうやら半年前にフレームの塗り替えをした時、
上手くアースが出来ていなかったみたいです。
ボルトが接する部分をヤスリで削り、しっかり通電する事を確認します。
(大事にならなくてひと安心です。お小遣い少ないので…。)
後は全てを組み付け試走するだけなのですが、
盆栽ライダーにそんな軽いフットワークはありません。
今週末に試走出来れば御の字でしょう。(笑)
ディスカッション
コメント一覧
原因が分かってよかったです。アースだったなんて意外な盲点ですよね。
不調になると一つ一つ辿らないと分からないので厄介です。
てっきりバッテリーの劣化が原因だと考えていたので、アースと分かった時は驚きでした。
たまに社外製品でアースを勧める広告を見ますが、絶対にパワーアップしないと思っていました。
でもこれからは少し違った目線で見ます。(笑)
はじめまして
私は新潟でクロノに乗っており
色々と参考にさせて頂いております。
今は排気デバイスコントロールユニットの
チェンジマン化をしたのですが、
切替回転数付近でのチャタリングに悩んでいます。
遅延タイマーを入れてチャタリングを無くそうと思っているのですが、そもそもチェンジマンが壊れているのか?
フクタロウ様のチェンジマンはチャタリングありませんか?
はじめまして、コメント気付かなくてゴメンナサイ。
切替回転域付近でチャタリングとの事ですが、エンジンがノッキングするみたいにギクシャクするという事でしょうか?
私のクロノではその様な症状はありません。
6000rpmで可変する様にセットしてありますが、タコメーター上ではもっと早い回転数で切り替わります。
ゆっくり回転を上げても、可変する時は一気に加速しますよ。
クロノのイグナイターは今までに3個パンクさせていますが、私の場合それぞれ違った壊れ方をしました。
よく解りませんが、ひょっとしたらイグナイター側の壊れ方に問題があるかもしれません。
初めまして
通りすがりの者です。
自分はチェンジマンⅡを使用しているので
同じ設定が出来るか分かりませんが
オンの回転数とオフの回転数が同じ場合は
チャタリングが起きやすいのでオフの回転数を
下げる事でチャタリングを防げます。
ブルーフィンさん、初めまして。コメントありがとうございます。
チェンジマンⅡってあるんですね。調べている時に偶然見つけたのがチェンジマンRPMだったので、他を勉強しませんでした。(反省)
RPMではオンオフは関係なく、ひとつの切り替えなので、チャタリングは出ないかもしれません。
これを機にチェンジマンの他商品についても調べてみます。
アドバイスありがとうございました。
フクタロウさん
お久しぶりです。以前、排気デバイスの質問をした者です。
46さんの質問の件で私も同じようなチャタリングがあったので参考になればと思い投稿させて頂きます。
私の場合は、ソレノイドが壊れており推測ですが作動するのに瞬間的に過剰な電力量を必要とするためソレノイドが動いた後に電圧が下がりそれがタコメータに振れとして現れる感じでした。
今はソレノイドの新品がない為、サイズアップした市販のソレノイドを流用して載せ替え解決しております。
イグナイターと思われていた排気デバイスコントロールユニットがパンクする原因は、間違っているかもしれませんが、ソレノイドが定格電力で作動しないことで中の電子部品に過剰な電力が掛かり発熱して故障に至るものと思います。
ムツさん、ご無沙汰してます。
貴重なアドバイス、ありがとうございます。
ソレノイドの故障から電圧の不具合がおき、チャタリング(タコメーター不良)後に排気デバイスユニットがパンクするって事でしょうか?
今まで誰もが排気デバイスが動かなくなるのは、コントロールユニットの故障が原因と思っていたはずです。
すごい発見ですね。
私も以前、排気デバイスが動かなくなった時、ソレノイドの異常過熱とタコメーター基盤からの出火がありました。
どちらから先に故障したかは分かりませんが、日本製のソレノイドが故障の原因だなんて、1mmも考えませんでした。
実は純正ソレノイドの代替え品として、Amazonで「uxcell DCソレノイド電磁石 オープンフレーム DC 12V ストローク20mm プルタイプ」という商品を購入しようか悩んでいます。
ムツさんの購入した商品、よかったら教えて下さい。
よろしくお願いします。
コメントありがとうございました。
フクタロウさん
早々のご返答ありがとうございます。
あくまでも推測ですが、故障の原因は冷間時など排気デバイスの動きが悪い時に電流が流れたままになる等を繰り返すことで徐々にソレノイドのエナメル線の被覆が劣化しソレノイドが定格電力で動作しなくなり、それが原因である時に一気に排気デバイスコントロールユニットの電子部品が限界を超えパンクすると考えています。(排気デバイスの動きが悪い時:もともとの排気デバイスはキーをONにすると一瞬動作しカチンと音がするのですが、冷間時はしない場合があり、排気デバイスのシャフト摺動部のオイルとオイルに混入した微量のカーボンが温まるまでは動きが渋いものと思います。また排気バルブを戻すトーションスプリングはかなりトーション力が強くソレノイドの負荷はかなり高いものと思われます。)
ソレノイドの故障原因はともかくソレノイドが故障していると仮定すると排気デバイスコントロールユニットが次々に2台パンクさせ壊した私としては納得できました。
購入した代替品ですが、ちょっと価格が高いのですが純正と同じメーカーのソレノイドになります。
ホームページから個人でも購入することができます。
但し、一回り大きので記憶が曖昧ですがソレノイドの中心とケーブルが5㎜程オフセットされ、ソレノイドの可動範囲もギリギリですけど何とか使えています。台座も付いているので孔を明け直して取付ました。
一回り大きくしたのは可動範囲もありますが純正ソレノイドより吸引力に余裕があるはずなので定格電力量で可動できれば、電圧を抑制する制御などは不要(自分では作れないので)ではないかと思ったからです。
新電元メカトロニクス株式会社
商品名:チューブラソレノイド(S-150 PULL) 12V (S-1512 PULL)
推測と思ったが多いですが参考になりましたら幸いです。
こんにちは、ムツさん。
丁寧な説明ありがとうございます。
さっそくソレノイド内部を修理出来ないかと頑張ってみましたが、残念ながら分解不可でした。
言われてみると、キーオンでソレノイドが「カチッ」っと鳴る時と何も音がしない時がありました。
今使っている物は常に作動音がするので、音がしなくなったら教えて頂いた部品と交換します。
また排気バルブのバネも硬いとの事なので、柔らかい代用品も探してみます。
ここ数ヶ月間はガゾリンを抜いて、バッテリーも外して車庫奥で休眠状態のクロノですが、今月車庫の肥やしとなっているオートバイや自転車、場所を取る工具などを部品交換会で処分する予定です。
そうなれば整備するスペースも確保できるので、クロノ整備ブログを再開します。
よかったらまた見に来て下さい。