ベスパ50S、クラッチ交換。

2021年5月11日

ベスパ50S改の【クラッチ交換】をしました。

我が家のベスパは頂いた時(排気量50cc)から若干クラッチが滑り気味だったのですが、
75ccにボアアップした途端に完璧滑り出してしまいました。

クラッチに負担が掛からない様にピナスコギヤを取り付け、一次減速比だけは変更してあるのですが、
一度滑り出してしまったクラッチでは効果が無かったみたいです。(涙)
(先週末の大須行きで2~4速ギヤ全てで滑る様になってしまいました。)

そこでいつもの様に【宇賀神商会】さんに部品注文です。(翌日には宅配されて来ました。早っ!)

クラッチ交換をする為には、リヤタイヤを外してからリヤブレーキも分解しなくてはいけません。
さっそくリアブレーキを外すと、なんとブレーキ内がオイルで濡れているではありませんか!
「え~、なんで~!」   …オイルシールが逆に取り付けてありました。(バカ!…涙)

オイルシールを正規の方向に組み直し脱脂した後、クラッチの交換に入ります。

クラッチを押す【アクションピン】と固定する【キー】をエンジン内に落とさない様に、
(前回はピンを落としてクランクケースを割る事となりました。…涙)
慎重に【クラッチユニット】を取り出します。
そして専用工具を使ってクラッチ板(2枚)とフリクションプレート(3枚)とに分解します。

クラッチ板は変色も変形も無かったのですが、フリクションプレートは見事にダメでした。
特に真ん中のプレートは変色だけでなく、硬化し更にひどく擦り減っていました。(3枚目写真です。)

ベスパの定説として「オイルの流れが良くなり、放熱と食いつきが増す。」と言われているので、
それを信じてフリクションプレートの【溝】加工をします。(2枚目写真です。)

今回のクラッチ交換で気付いたのですが、正規のギヤオイル量ではクラッチはオイルに浸かりません。
ギヤでかき上げたオイルがクラッチにかかる仕組みになっているのです。
だからヘタに半クラッチを多用するとすぐに焼き付いてしまいそうです。
(半乾式クラッチみたいな仕組みになっています。)

かと言ってオイルの量を入れ過ぎてしまうと、
先程逆に取り付けてしまったオイルシールからブレーキ内にオイル漏れするそうです。
ホント面倒な仕組みのスクーターです。(プンプン!)

クラッチ交換完了後試乗してみると、ビックリする程のスルドい加速です。
「コレが75ccか~!」  ちょっと感動です。(笑)

V50S~ET3 ノーマル用クラッチ板3枚セット 栃木県  1,200円

ベスパ

Posted by フクタロウ