ベスパ50S、アクリル全塗装失敗！
おはようございます、フクタロウです。
お盆休み初日だった昨日、ついに【ベスパ50Sの全塗装】に取り掛かりました。
以前から色に関してはベージュかアイボリーと考えており、
どんな塗料を選べばいいか悩んでいました。
すると私の10年来のブログ仲間である【バン☆キチ】さんから、
「関西ペイントの2液ウレタンがイイよ。」と勧めて頂きました。
（色々とアドバイス感謝です！ありがとうございました。）
パッケージが小分けしてあるので無駄も出ず、価格的にもリーズナブルでした。
また数多くの色があり、車両塗装にはベストの塗料です。
「こりゃあイイぞ！」と思ったのですが、
残念ながらベージュの「ソリッド色」はありませんでした。
（メタリック系がほとんどです）
そこで色的に一番近い【ゴールド】を選んだのですが、
「古いベスパにキラキラした色は合わない！」と嫁に反対されます。
「オレのバイクだ。どんな色に塗ろうと、お前が口出しする事じゃない！」
なんて言える訳も無く、
「じゃあ、何色がいいのかな～？」と聞いてみました。（情けない！…涙）
「こんな感じのグリーンがいいかな。」
という事で、オートバイ塗装には不向きな（缶の裏に書いてあります）
【アサヒペン 油性スーパーコート ヘリテージグリーン】をチョイスしました。
さっそくアマゾンで購入し、作業に入ったのですが、
塗装の調合に必要な材料が遅れて、まだ手元に届いていません。
（関西ペイントの2液ウレタンクリアと一緒に購入しました）
「仕方ない。他で代用しよう。」
塗料をろ過するストレーナーは、要らなくなった【長女のパンスト】。
かくはん棒は、ミニストップの【デザート用スプーン】。
うすめ液は、もう10年は車庫の在庫となっていた【古いシンナー】。
これで準備万端です。（缶から塗料を取り出すひしゃく？も自作しました）
最初に塗料を薄めるのですが、作業後の掃除を気にしてシンナーをケチります。
（これが後々、失敗のひとつにつながりました）
最良のシンナー配合は、かくはん棒から塗料の流れる出る状態で、
「ツートントン」と塗料が落ちる様に希釈するのですが、
シンナーをケチった私の場合、ちょっと濃くて「ツーツーツー」です。
「まあ、なんとかなるでしょう！」（何ともなりませんでした…涙）
本塗りに入る前にダンボールに試し塗りします。
スプレーガンには3箇所の調整ダイヤルがあるのですが、
上部2つの「パターン調整ツマミ」「吐出量調整ツマミ」は調べた通りの、
「閉め切ってから2回転半戻す」で大丈夫そうです。
ただ一番下にある「エア圧調整ツマミ」に関しては、曖昧な説明でしか調べられません。
エアコンプレッサーにも調整バルブがあるので、
ガン側は全開にしてエアコンプレッサー側で調整する事にします。
「まあ普段が0.8MPaだから、0.6MPaくらいで大丈夫でしょう。」と安易に圧力決定。
これが塗装の失敗以外に、作業後の【大惨事】につながります。
（強過ぎました。0.2MPaが正解でした）
最初は軽くうっすらと足付けし易い様に塗ります。
10分置いて本塗りに入ります。そして続けて4回の本塗りするのですが、
これが大きな間違いだったみたいです。
元々この塗料は刷毛やローラーを使った、1回塗りを基本としています。
（コメントを見ても、ガン塗装は見当たりませんでした）
スプレーガンの内部が固まるのが心配で、15分程度で次の塗装に入ってしまいました。
（本来は1～2時間開けた方が良かったみたいです）
車用の缶スプレーに比べて液ダレも無く、すごく塗り易いです。
（この時点では塗料配合が濃過ぎると気付いていません）
「いや～、順調順調！」と思っていたのですが、少し乾き始めると…。
「あれ？表面がなんかザラザラしてる。」
そうなんです。素人塗装で良く聞く【ゆず肌】になってしまいました。
ここでやっと気付きます。「配合が濃過ぎた。…涙」
更に悲劇は続きます。
車庫の外に出しておいたジレラクロノを移動させ様と車体に触ると、
「何かザラザラする。」
その後ろに置いた私の車のフロントガラスを触ると、
「何かベトベトする。」
そうなんです。スプレーガンへの空気圧が強過ぎて、
車庫外にも塗料が降りまくっていたんです。
普通スプレーによって飛散する塗料は、
空気中ですぐに固体となるので、他に塗装として貼り付く事はありません。
ただ今回は空気圧が強過ぎて塗料の排出量が多過ぎたみたいで、
外に出た塗料が固まる前に付いてしまいました。
「やばい！」
自分の車はどうでもいいのですが、ご近所の車に飛散していたら…。
こっそり右隣りとお向かえの車を調べます。
（知らない人が見たら、いたずらしている様に見えます）
大丈夫でした。（車庫の前だけの被害で済みました）
先程、塗装マスターのバン☆キチさんに相談して、今後の方針を指南して頂きました。
（最初から背伸びせずに聞けば良かった。）
取り合えず、車塗装に不向きなアクリル塗料を使った関係で、
すぐにはリカバリー出来ません。
仕上げのクリア塗装で慎重に対処するしかないみたいです。
これは自分自身の無知から来た結果なので仕方ありませんが、
お盆休みは車庫に吊るしたベスパを、じっと見るだけになりそうです。（涙）