ベスパ50S、ガソリンフィルターの目づまり。
先日ベスパ50S改（75cc）で出掛けた時、3速で引っ張ると【失火】する様になってしまいました。
ガス欠に似た症状でしたが、少しアクセルを戻すとまた正常に爆発します。
最初は【ポイント】を疑いましたが、3速で引っ張った時以外は失火の症状が出ません。
（ポイントなら他のギヤでも同じ症状が出るはずです。…？）
次に疑ったのは【キャブレター】でした。
キャブレターを見た感じでは【オーバーフロー】の症状は出ていません。
「ひょっとしたらフロートの異常で、フロート室にガソリンが来ていないのだろうか。…？」
しかし4速全開で走る分には問題無く走ります。（最高速も70km/h以上出ました。）
自宅から遠くまで来ていた関係で、帰るにしてもこのままで走り続けるしかありません。
だましだまし乗っていると今度は2速でも同じ症状が出始めてしまいました。
（特に信号待ちなどで停車した後に走り出すと、顕著にその症状が現れます。）
「なんだろう？」
どうやら急加速や急発進などで大量に【燃料】が必要な時に失火するみたいです。
「こりゃあ、ガソリン来てないぞ！」
燃料系のトラブルである事までは突き止めたのですが、果たして何処が悪いのか？
（ガソリンホースの太さも疑いましたが、ベスパはかなり太めのホースを使っています。）
そこで思い出したのが、以前レストアした【ホンダDJ-1RR】の燃料トラブルでした。
ガソリンタンク＆コックの錆がひどかった関係で、モンキー用のガソリンコックを取り付けました。
（DJ-1RRのノーマル部品は、もう在庫がありませんでした。）
そのモンキー用コックには【ガソリンフィルター】が付いていましたが、
念の為にガソリンホースの間に噛ます後付のフィルターも付けてしまいました。
すると燃料が減って落ちる圧が弱くなると、ガソリンが流れて来なくなってしまったんです。
ベスパ50S改も「フィルター付きガソリンコック」に「後付けフィルター」を付けています。
更にしばらく乗らない時はコックを閉めた状態でエンジンが止まるまで掛けて保管していました。
多分これを何度かやっていると、外付けフィルターに【混合オイル】が目詰まりするのかもしれません。
（ガソリンに浸かっているコックではフィルター目詰まりの問題は無いみたいです。）
さっそく今日、外付けフィルターを外して走らせてみると、…「バッチリOK」でした。（喜！）
「保管する時はキャブにガソリンを溜めないほうが良い！」と思っていましたが【目から鱗】でした。
V50S～ET3用ガソリンコックアッシー 宇賀神商会 800円（昔は2,000円しました。）