ジレラクロノ、自作チェーンスライダー交換。

2021年10月9日

こんにちは、フクタロウです。

錆や色落ちが目立っていたジレラクロノのフレーム再塗装が完了したので、
今回からはバラバラにしてあった各パーツを組み付けて行きます。

とは言え古い車両なので、各部のチェック&補修をしながら作業します。

① 最初に気になったのは、スイングアームに取り付けてあるチェーンスライダーです。

これは80年代半ば以降の国産車であれば、(ヨーロッパでは70年代から実用化されている。)
アンチスクワットを効かせる為にほぼ取り付いている部品ですが、アンチスクワット。
クロノのチェーンスライダーは経年劣化でずいぶん前に削れてボロボロになってしまいました。

通常であれば部品交換で済みますが、
製造中止から20年以上経っている不人気イタリア製原付二種ではどうしようもありません。

しかしチェーンスライダーが無いと、アルミのスイングアーム上部を削ってしまうので、
仕方なく代用品として工作マットを加工して取り付けていました。

この工作マットは100円均一で購入した安物なんですが、
普通の状態ではハサミやカッターで簡単にカット出来るのに、
加工後スイングアームに合わせてヒートガンで熱すると工作マットが固くなるのです。

そのお陰でチェーンが当たり続けても、さほど表面は削れません。
(最初は厚みのあるゴム板で作ったのですが、すぐに削れてダメになってしまいました。)

以前作った工作マット製チェーンスライダーの欠点(エンジン側に短過ぎた!)を考慮し、
今回はぐるりとピポット部に回り込む様に作りました。
(ダサイ緑色からブラックの工作マットに変更し、ちょっとカッコよくなったでしょ~。…笑)

ただ工作マットは厚みが無く、スイングアーム上部のヘリに当たってしまうので、
後部だけでも二枚重ねにした方が良いかもしれません。

② 次は少々くたびれてしまったドライブチェーンの交換です。

今まで付いていたチェーンは、24年前に中古購入した時から一度も交換していない物です。
前後スプロケットと同時に新しくするつもりでしたが、
取り合えずスイングアームを外したついでに、チェーンだけ変えてみました。
(24年間で4000kmしか走っていませんでした。…反省!)

外して分かったのですが、コマの動きが固くなっています。
洗い油(灯油)洗ってチェーンオイルを塗ってみたら、結構動きは良くなりましたが、
やはりシールチェーンはノンシールチェーンに比べ、抵抗が大きいみたいです。

私は若い頃、エンジンへの負担を嫌ってノンシールチェーンばかり使っていました。
(小排気量車は少しでも抵抗を無くしたいんです。)

メインテナンスフリーのシールチェーンに比べ、
ノンシールチェーンは常にチェーンの汚れと注油、伸びに気を使いますが、
バラした時コマの動きが固いので、やはりシールが入っていない方が好みです。
(ノンシールチェーンは安いけど寿命が短いです。)

雨の日や長距離を走るライダーであれば絶対にシールチェーンですが、
月一で近所の峠を40km程度走るだけなら、ノンシールチェーンが良いと思います。
(ジョイント式で簡単に分解出来るタイプが、洗い易くて好きです。)

P.S
今回シールチェーンを灯油で洗ってみましたが、
シールを傷める可能性があるので、再利用を考える時は充分ご注意下さい。

クロノ

Posted by フクタロウ