ジレラクロノ、リヤサスペンション分解塗装。
こんにちは、フクタロウです。
今回のブログ記事は、ジレラクロノのリヤサスペンション分解塗装です。
中古で購入して23年以上所有しているクロノのリヤサスペンションは、
8年前にオイル漏れが発覚し、ネットで見つけた中古品と交換しました。
(左側です。右は代用品としてしばらく使ったSDR200用です。)
中古購入したリヤサスは性能面では問題無く使用出来たのですが、
スプリング部分が結構錆びており、見た目が良くありません。
そこで分解しないで、スプリング部分だけを同色の白色でハケ塗りしました。
ただハケ塗りの悲しさで、表面がボコボコして美しい塗装とはなりません。
現在も性能面での不満はありませんが、今回フレーム塗装をしているついでに、
リヤサスも分解してちゃんと色塗りしようと考えたのです。
しかし私は今までリヤサスペンションを分解した経験がなく、専用工具も持っていません。
(フロントサスペンションのオイル交換はよくやります。)
ネットで検索しながら、手探りで作業してみました。
まずは分解する為にスプリングを縮めなければなりません。
それには専用工具使って分解するのですが、出来れば節約したい特殊工具です。
(40年以上整備をしていますが、リヤサス分解は今回が初めてです。)
そこで自作工具で代用する事にしました。
以前から建築用ターンバックルでスプリングを縮めれる事は知っていたので、
スプリングの直径に合うサイズの物を2個購入します。
固定用として10mmの長ボルトに掛けて引っ張れば楽勝と始めたのですが…、
細過ぎて思いっきり曲がってしまい大失敗です。
(画像のリヤサスは、先週試しにハケ塗りしたので、若草色になっています。)
そこで今度は12mmのボルトに換えて試してみます。
車庫の在庫で一番長い12mmボルトでしたが、
この長さではスプリングと干渉してターンバックルが掛かりません。
仕方なく鉄棒を噛ましてみました。
(ビニール紐やタイラップでは弱過ぎて無理でした。)
クロノはモノショックの1本サスなので、かなりのテンションを覚悟していましたが、
想像以上の固さに悪戦苦闘です。
最終的には取り外し成功しましたが、12mmボルトですら曲がってしまいました。
次は分解したスプリングの塗装を剥がします。
最初は塗装剥離剤を使う予定でしたが、在庫のリムーバーが長年の保管で固形化していました。
仕方ないので、ワイヤーブラシ、布やすり、スクレーパーを使って地道に剥離させます。
剥離させたスプリングは結構錆びていたので、錆転換剤で処理した後、
余っていたグレーのプラサフで下処理です。
プラサフ乾燥後、黄色のスプレーで色を塗ります。
(在庫切れで仕方なくグレーにしましたが、白色のプラサフが良いと思います。)
さあ組み立てます。
色が剥がれない様にゴムチューブで養生しながら、スプリングを縮めます。
ところがこれが中々上手く行きません。
外す時は大丈夫だった12mmボルトも、U字に曲がってしまいました。
そこで大き目のメガネレンチを代用して締め上げたのですが、
スプリングの傾きで斜めになってしまい、上部ストッパーがはめれません。
最終的にはバイスプライヤーやシャコ万を挟みまくって、何とか力技で組み上げたのですが…、
スプリングは見るも無残!傷だらけです。
仕方なく塗装の剥がれた部分をハケ塗りしたのですが、
これじゃあ分解する前と同じ状態です。(涙)
これからリヤサス分解を考えているみなさん。
リヤサス分解するのなら、ケチらず専用工具をお買い上げ下さい。(笑)
ディスカッション
コメント一覧
お疲れ様です。
分解できるものなんですね。
うちもサスペンションの分解はした事ないです。
やはり相当な力が必要なんですね。
せっかくの塗装が無残な姿に…泣けてきますよね。
初めてリヤサス分解に挑戦しましたが、はっきり言って大失敗でした。最大の原因はスプリングを縮める専用工具をケチったからで、それさえあれば上手く行ったと思います。
サス自体は抜けも無かったので、ありがたい事にまだまだ使えそうです。クロノのリヤサスは流用品が無いので、壊れたら特注で5万円掛かります。(涙)