ジレラクロノ、フロントホイール塗装。
こんにちは、フクタロウです。
今回の修理はジレラクロノ用フロントホイール塗装です。
先月から始めたフレーム塗装も組み付け段階に入り、
全バラしたついでにと、不具合のありそうな箇所も手を入れて行きます。
クロノは製造終了から20年以上経っているイタリア製不人気原付二種なので、
走っていて実車と遭遇する事はこの25年間一度もありませんでした。
ましてや他のオーナーさん達と、
クロノ特有の不具合や車両状況を話し合うなんて事は皆無なんです。
だから私にとって、雑誌やネット上で見つける情報が、唯一のコミュニケーションとなります。
そんな数少ない他オーナーさん達の画像を見ていて解るのが、
「クロノのフロントホイール塗装は剥離しやすい。」という事です。
私のホイールもそうですが、もなか合わせしてある部分だけ、何故か塗装が剥がれるのです。
若干リヤホイール側でもその傾向はありますが、
ブレーキを酷使するフロントは、そりゃあもうひどい状況になっています。
恐らくブレーキパッドから出る成分の影響かとは思いますが、
外観を気にしないフクタロウでも「直せるのであれば直したい。」と考えるのも人情です。
ここで40年来の私のバイク仲間で、レースも一緒にやっていた友人の名文句を発表します。
「オートバイはタンクとホイールさえ磨いておけば綺麗に見える!」…です。
ホイール塗装がいかに大切かと解るコメントですね。
(チェーン以外は、本当に洗車しないヤツでした。…笑)
さてフロントホイールからブレーキローターを外してみます。
よく見るとカバーの様な部品がビスで固定してあります。
そこで最初はビスを外して塗装が剥離した部品のみで塗装しようとしたのですが、
ビスは空回りするだけで何ともなりません。
どうやらホイール内に何かが注入してあり、それが接着しているみたいです。
(無理矢理ビスを抜いても、部品はガッチリ固定されています。)
仕方ないので塗装が剥離している部品をきれいにしてから、
マスキングしてプラサフしました。
プラサフが完全に乾いてから、車庫在庫のアクリル白スプレーを3回重ねて塗装しました。
(本当はホイール専用のスプレーを使った方が良いのですが…、ケチりました。)
後はネジロックを付けたボルトで、ブレーキローターを固定すれば完成です。
クロノのホイールは前後とも細かいキズや黄ばみがある為、
本当にきれいな状態にするのであれば、地金を出してから全塗装するべきです。
オートバイをきれいに見せるカナメはホイールです!
次の修理では、完璧な塗装をしようと思います。(次っていつ?…笑)
ディスカッション
コメント一覧
作業お疲れ様です。
希少車種を維持するのって大変ですね。
手を掛けた分愛着も湧くので手放すことも出来ないし…
「オートバイはタンクとホイールさえ磨いておけば綺麗に見える!」
とても簡潔で分かりやすいです(笑)
うちがホイール塗装するときは一番手抜きするところです。
遠目で見てると分からない部分なのでとりあえず塗れてれば良いかと(笑)
ちなみに自分の場合はダイソーで購入した回転台に乗せてクルクル回しながら吹いてます。
クロノに限らずイタリア車って、後々の整備性を考えて作っていないみたいですね。
だから手を掛けて愛着が湧くのと同じくらい、「いい加減にしろ!」って怒りも湧きます。
ホイールは正直手抜き塗装だったので、塗装上手なバンキチさんが見ると、雑さに驚くと思いますよ。