原付二種に乗り続ける理由。

2022年4月12日

こんにちは、フクタロウです。
今回のブログは、
「何故私は原付二種に乗り続けるのか?」について書きます。

中二でオートバイに興味を持った私は、16歳になると速攻で原付免許を取得します。
その後は自動二輪小型、自動二輪中型とステップアップしながら、
二十歳でめでたく限定解除に成功します。

当時(1980年頃)「ナナハン免許」と呼ばれた大型二輪免許(限定解除)は、
「取らせない免許」と陰口を叩かれる程難しく、
十代での合格はほぼ許されませんでした。

それでも「ナナハンに乗りたい!」と挑戦する若者は後を絶たず、
月に1回しか受けれない難関試験(合格率2%~5%)に挑みます。
(私も19歳から受け始め、合格する頃には二十歳になっていました。…笑)

今では自動車学校で簡単に取れるので、何のありがたみも無いのですが、
私達世代にとっての「ナナハン免許」は一種のステータスでした。

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そんな私でしたが、ナナハンに乗りたくて必死で取得した限定解除も、
いざ走らせてみると「何か違う!」となり、
結局3台(GSX750S、Z750FX-Ⅲ、RZV500R)でやめてしまいます。
(大型車は自分の乗り方に合わなかったみたいです。)

その後は250ccクラスの2スト車を好んで乗る事になりますが、
結婚(と言うより子供が出来た事)を機に125ccに乗り換えます。

元々2ストエンジンの特性が自分に合っており、
「Rのきつい峠道では全開出来る125ccクラスが楽しい。」と考えたからです。
ただこれは2番目の理由で、一番重視したのは「維持費の安さ」でした。
(私にとってベストの排気量は、2スト250ccではと思っています。)

オートバイ(126cc以上)の維持費で、一番金額が気になるのが「任意保険」です。

これは年齢が若い程高くなり、
十代ではオートバイに乗る事を躊躇する程高額になってしまいます。
しかし125cc以下の原付二種であれば年齢に関係なく、
ファミリーバイク特約が使えます。

オートバイしか持っていない人は無理ですが、
自動車を所有し、その車の任意保険に特約として5,000円程度追加すれば、
ありがたい事に原付なら何台所有しても同金額です。

ただこれでは125cc以下のオートバイしか乗れない事になります。

「お上が決めた免許制度で、勝手に排気量を制限されたくない。」と、
苦労して取った限定解除をあえて限定してしまう行為です。

それでも私は125cc以下のオートバイを選ばなくてはならないのです。
(これにはちゃんとした理由があります。)

我が家には3人の子供がいます。(当初は2人の予定でした。)
最初の子供が生まれた23年前、夫婦で話し合います。

「これから生まれて来る子供達全員が大学まで進学するとしたら、
零細企業会社員の給料でどこまで耐え切れるんだろう?」

そこで2人×4年分の学費を貯金する決意をします。

国立大学の年間授業料、約50万円に入学金20万円を加えると220万円です。
(現在は250万円/4年間まで値上がりしました。)
これが二人なので440万円となり、
更に教科書代や生活費(アパート代や食費、光熱費)等で、
4年間に300万円以上掛かります。
(国立大に3人が4年間入ると、単純計算しても1650万円必要です。)

学費以外にも、当時住宅ローンが20年残っていたので、
本気で取り組まないと将来破綻します。

さあ18年掛けての貯金です。(高校は県立高に行って貰います。)
入ってくる金額は決まっているので、後はいかに倹約するかです。

そこで真っ先に候補として上がったのが、私のオートバイでした。
(これは嫁に言われたからではなく、自主的に決めた事です。)

今日現在まで44年間オートバイに乗り続けている私にとって、
オートバイとは一生の楽しみであり、私の人生の一部です。

全く無いのでは、生きている意味を失ってしまいます。
そこで考えたのがイタリア製高性能125cc(原付二種)です。
イタリア製2スト125の維持について。

故障が多く、気難しい性格のオートバイですが、
パワーバンド内に回転を維持出来れば、4スト250ccより高性能です。

最後の車検付きオートバイ、ジレラサトルノ500を処分し、

中古の不人気車ジレラクロノ125を安価に購入します。

その後、学資貯金は当初の予定通り順調に貯まって行きましたが、
予想外の5つの問題が出てしまいます。

① 3人目の子供が出来た。(私が酔っ払って帰ったからです。…反省!)
② 国公立大学の授業料は、毎年少しづつ値上がる事に後から気付く。(怒!)
③ 長女が私立大学に入った。(不足分は奨学金借りて貰いました。)
④ 国立大工学部に入った長男は、大学院に行くらしい。(プラス150万円…。)
⑤ 次女は一浪の後、国立大医学部に合格。(予備校代も含めると700万円。)

去年めでたく定年を迎えたフクタロウですが、
今後一切新しいオートバイの購入が不可能となり、
死ぬまで働き続ける事が決定致しました。(涙涙)