イタリア製2スト125の維持について。

2020年10月23日

今回のネタは、私の長年の愛車【ジレラクロノの維持】についてです。
(中古で購入して、かれこれ20年所有しています。)

調子の良い時は「これって本当に125ccなの?マジよく走る!」となるのですが、
一旦調子を崩すと「またかよ!だからイタリア製は信用出来ないんだよ。」
とブツブツ悪態をついてしまいます。

私も頻繁に乗ってあげてないし、(月に40km程度を1回乗るだけです。)
クロノも古い個体なら製造から30年は経っているので、(最初の発売が1990年です)
まあ故障しても当たり前なんですよ~。

すでにクラッシックバイクと言っても可笑しくない程古いので、
2~3回走らせると、どこかに不具合が出て修理する羽目になります。

そんな修理日記として始めたブログ「物欲倶楽部」も、
書き始めて12年経ってしまいました。

何度か「クロノって、初心者でも乗れますか?」
「すぐに故障するって本当ですか?」などとコメントを頂きました。

私は「低速トルクはありませんが、慣れてしまえば初心者でも大丈夫です。」
「大きな故障はそれ程ありません。エンジン自体はとても丈夫です。」
「ただ故障してもバイク屋さんは見てくれないので、ご自身で修理する必要があります。」
と返信して来ました。

実際クロノは、乗るより修理してる時間の方が圧倒的に長いです。(笑)
だからこういったオートバイに乗ろうとすると、やはり【車庫】が必要となります。

クロノ以外にもイタリアには、アプリリアRS125やカジバミトなどといった、
ハイパワー2ストローク125ccがありますが、どれも修理に関しては同じでしょう。

「維持費が安くてハイパワーの125ccが欲しい。」
そんな理由でオートバイを購入しようと考える中年初心者さんから質問されるんです。
(私のブログは中高年の皆さんが多めです。…笑)

恐らく私同様、教育費や住宅ローンで四苦八苦しているオトーサン達が、
「それでもオートバイを持ちたい!」「ただ自由になるお小遣いが限られている。」
という理由でイタリア製125ccに興味を持たれたのでしょう。

とてもよく解かります。(私も同様の理由で500ccを手放しました。)

でもここで先程書いた事を思い出して下さい。
この手のオートバイを維持するには、修理するスペースと工具が必要となります。
(ある程度の知識と努力も必要です。)

最初から車庫を持っている人なら問題ありませんが、
無ければ車庫を建てる事となります。
(トタン製の市販ガレージでも、建てるとなれば50~100万円仕事です。)

原付二種の維持費の安さに魅力を感じたのに、これでは本末転倒となってしまいます。
だったらその費用を新車の自動二輪に回した方が、得策です。
(恐らくみなさん、本音は大型バイクが欲しいかと思います。)

私は若い頃からワインディング好きだったので「峠道のすぐ近くに家が欲しい。」
という理由で、今の建売住宅を29年前に購入しました。
当然オートバイを入れるスペースも無ければ困るからと車庫も建てました。(笑)

まだ独身でお金が自由になった時代だったからです。(バブルもあったし…。)
だから結婚して子供が出来て大型バイクを手放しても、車庫だけは残ったんです。

車庫には何台ものオートバイが入っては出て行きましたが、
結局維持費の掛からない原付だけが数台残りました。

免許改正によって大型自動二輪の取得が困難になった時代に、
苦労して限定解除した私達世代にとっては、
大型バイクに乗る事はひとつの【ステータス】かもしれません。

自動車学校で取得出来る様になった今では、何て事の無い見栄ですが、
若い頃に憧れたオートバイに乗りたいと思うのも人情です。

ただ憧れよりも家族の幸せを優先するのも、オトーサンの使命かもしれません。

今思うとクロノは手放さなくて良かったと、心から思います。
(手は掛かりますが、他のオートバイでは味わえない何かを感じます。)

「家庭に負担を掛けずに、オートバイにずっと乗っていたい。」
そんなわがままを満たして貰えるオートバイが【イタリア製125cc】です。

このブログが家庭との両立を願いつつ、
イタリア製2スト125購入を考えているオトーサンの参考となれば幸いです。

クロノ

Posted by フクタロウ