ジレラクロノ、ソレノイド過熱防止対策。
こんにちは、フクタロウです。
今回のブログは先回の検証を踏まえて、
「ジレラクロノ、ソレノイド過熱防止対策」に挑戦してみます。
23年前から所有している私の愛車ジレラクロノは、
今までに3回、排気口コントロールユニット故障を経験しています。

原因の多くはレギュレートレクチュファイアがいきなりパンクして、
一瞬の内に高電圧が排気口コントロールユニットに流れて破損するパターンです。

定期的にレギュレートレクチュファイアを新品交換すれば良いのですが、
「まだ大丈夫だろう。」と中々行動に移せません。(なんかセコくて…私。笑)
ヤフオク等で排気口コントロールユニットが購入出来た頃はまだ良かったのですが、
10年位前から何処を探しても見つからなくなってしまい、
悩んだ挙句、代用品としてチェンジマンRPMの取り付けを発見したのです。
(これは排気デバイスへの回路だけで、点火時期については無効です。)
ただチェンジマンRPMにも欠点がある事が最近になって分かりました。
それは排気デバイスを可動するソレノイド(電磁石)に、
必要以上の電圧電流を流してしまう事です。

そしてそれが原因でソレノイド本体が高温状態となり、
排気デバイスを引っ張るワイヤーが破損するのです。(ソレノイドも破損します。)
インナーワイヤーを包むアウターホースは、
表面の樹脂被膜の中にコイル状の金属製ホースがあり、
更にその内側にはインナーワイヤーを保護潤滑させる樹脂ホースで作られています。
(自転車等に使われる、一般的なワイヤーと同じ造りです。)
しかし高温となったソレノイド本体の熱は、インナーワイヤーを伝わって、
インナーワイヤーと接している樹脂ホースを溶かすのです。

その結果インナーとアウターが固着して、ワイヤー全体が動かなってしまいます。
恐らく排気口コントロールユニット内でソレノイドへの電圧電流を制御していたのでしょうが、
純正品が入手不可となった現在では、他の方法で制御するしかありません。
純正でのソレノイドへの電圧電流値は今となっては分かりませんが、
排気デバイスがギリギリ動かせる程度の電圧電流をソレノイドに流し、
少しでも過熱を防げないかと考え見つけたのが「DCモーターガバナー」です。

この装置は電圧12V~40V、最大電流10Aの直流モーター用電圧を、
ダイアル操作だけで無段階制御出来るモジュールです。
対象部品がDCモーターなので電磁石に有効なのかは分かりませんが、
電子電気が苦手なフクタロウとしては、他に思い付きませんでした。
兎に角挑戦するしかないので、さっそくAmazonで購入です。
(当然、安価で怪しい中華製品をチョイスしました。…笑)
さてモジュールを取り付ける前に、ワイヤー交換です。
<排気デバイス可動ワイヤーの作成>

ソレノイドからの熱でワイヤーは変色固着しているので、
新しいワイヤーを使って作成して行きます。
純正品は購入出来ないので、ママチャリ用のワイヤーで代用します。

自転車用のブレーキアウターホースはどれも同じ外形寸法ですが、
中に通っているワイヤーは一般的に1.5mmが使われています。
しかし排気デバイス用で使う場合、そのワイヤーでは摩擦抵抗が大きくなるので、
細めの変速機用ワイヤー(1.2mm)を使って下さい。
ただ変速機用ワイヤーのタイコ直径は4.5mmしかないので、
クロノの排気デバイス側タイコ(直径5.5mm)に合わせて加工が必要です。

使わなくなったアウターワイヤーのエンドキャップをリューターで加工し、
4.5mmのタイコに被せれば5.5mmタイコの出来上がりです。(笑)

ソレノイド側への固定方法はワイヤーへの熱負担が掛かる銀ロウ付けをやめ、
ワイヤーを共締めするミニロック金具を使いました。

そして排気デバイス側とソレノイド側での取り付け寸法は、
整備書に記載してあるのでその通りに取り付けましょう。

<DCモーターガバナーの取り付け>
Amazonで激安購入したモジュールを取り付ける為に、
チェンジマンRPMからソレノイドに繋がるリード線に割り込ませます。

商品と一緒に日本語取説も入っていました。

入力のプラスマイナス位置に気を付けて4本の線を取り付けたら、
とりあえずダイヤル位置を中間に合わせてキーをONにします。
エンジンが掛かっていないのに、いきなり「7V」以上の数値が出ます。
(ダイヤルを回しても下がりません。)

一瞬、中華製品お得意の不良品かと疑いましたが、
もう一つのソレノイドに繋いでみると「0V」の表示です。

元々ソレノイドには✖印が描いてありましたが、やはり壊れていたみたいです。
(見た目がもうひとつよりキレイだったので騙されました。…笑)

壊れていない(と思われる)ソレノイドに交換したので、
ダイヤル強弱での違いを確認します。
最も強くした場合、6000rpmでの電圧値。(9.69V前後)

最も弱くした場合、6000rpmでの電圧値。(8.74V前後)

あまり変わりませんね。(モジュールを噛ませない時は10.3Vでした。)

次はチェンジマンRPMで1000rpmでソレノイドが可動する様にセットします。
(アイドリング状態ですが、排気デバイスが可動します。)
アイドリング状態(1500rpm)でソレノイドが引ける最低値は5.08~5.14Vです。
アクセルを開けた状態では、3.85~4.05Vでソレノイドが引けました。
(どちらも画像撮れませんでした。…ゴメンナサイ)
逆にアイドリング状態でソレノイドが元に戻る(排気デバイスがオフになる)のは、
0.75~0.96Vです。

今度は6000rpmで排気デバイスが可動する様にチェンジマンRPMをセットします。
ダイヤルを最強の状態から少しづつ下げて行き、
ソレノイドが引けなくなる電圧値を探します。
どうやら5.11~5.15Vあたりがスムーズに動く最低値みたいです。

ただもっと下げても動く事は動きます。
4Vを切った状態でもパワーバンド内に入れば、一瞬もたつきますが可動します。
最後に2000rpmでのソレノイドONが維持出来る最低電圧値(3.39V前後)
の発熱状態を確認します。(一度回転を上げれば低い電圧値でも維持出来ます。)

10分間ソレノイドに電圧が掛かった状態を保ちましたが、
手で持てる程度の発熱で済みました。
普通に考えれば5V強のダイヤル位置での設定が無難な線ですが、
私の乗り方では常に10000rpm前後を回しているので、
4V弱の位置でテスト走行してみます。
(そうすれば発熱が減るかもしれません。)
クロノには後付けの物入れがタンデムシート下にあるので、(セリア100円…笑)
シートを外さず外からダイヤル調整出来る様に改造しました。


今日は簡単な取り付けと調整は出来ましたが、
実際に高回転域を使って走らせてみないと良し悪しは分かりません。
とりあえず走行可能な状態まで完成させ、峠で細かな調整をして行きます。









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コメント一覧
元整備士で数多の焼き付いた電磁ソレノイドを交換した者です。
通電の際に中央のプランジャーが底付きせず半端に浮いた状態では、
異常加熱して本体や配線の焼付きをよく起こしていました。
(例えるなら重たいものを中腰で抱え続けるような感じです)
私なら整備書写真4でプランジャーを底付きさせて、ワイヤ遊びを
0.5〜1.0mmに調整してみます。
2ストバイクに詳しくなく、見当違いならご容赦ください。
さーちさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
電気音痴で素人整備のブログなので、プロの方に見られていたなんてちょっと恥ずかしいです。
ここの所ネットでソレノイドの事を調べていたのですが、思った以上に繊細な部品なんだと正直驚いています。
提案して頂いた方法、すぐにでも試してみたいのですが、明日から週末まで出張なので帰って来たらやってみます。
これからもアドバイス、よろしくお願い致します。