ジレラクロノ、排気口コントロールユニット代用品。

2022年7月24日

ジレラクロノ【排気口コントロールユニット】が三度目の故障となり、
急きょ手動で排気デバイスを可動させる改造をしました。

左人差し指でスイッチをON OFFさせるのですが、
クラッチ操作との併用なので、すぐには切り替えられなかったり、
逆に知らない間に切り替えてしまったりとミスの連続でした。
(スイッチ位置を微妙に変えて、操作ミスを軽減させました。)

80年代以降の高回転型2ストオートバイには、
中低速域のトルク不足の弱点を補う為に考えられた、
コンピューター制御による排気デバイスは理想のシステムです。

でも新しくても20年は経っている制御装置なので、
電子部品のパンクによって正常に可動しない車両が増えています。
(Windows95より古いシステムです。…笑)

環境に相反するという理由で2000年以降は、
社会から抹殺されてしまった2ストオートバイなので、
オーナー達は圧倒的な少数派です。

修理するにも業者どころかパーツも手に入りません。
すべて自己責任による自己修理が原則となります。

今回の修理も何度か走らせた後に手動での排気デバイスの限界を感じ、
新たにコンピューター制御が出来ないかと模索してみました。

ある日ネットで検索していたら【チェンジマンRPM】なる部品を見つけます。

これは古い自動車などに後付けクーラーを取り付けた場合、
アイドリング時の負担を軽減させるのが目的に作られた電子製品です。
(他にも様々な使い方がありますが、基本四輪車用です。)

二輪車、特に2スト単気筒のイタリア車に取り付くか解からないので、
さっそくメールで問い合わせてみました。
(「大丈夫です。」との返信ありました。)

ただ新品はかなり高価なので、ネットで中古品をゲットしました。
(リレー付き&送料込みで8000円です。)

商品が届くまでに出張があったので、ネットを参考に苦手な回路図を考えてみます。

これで正しいのか解かりませんが、兎に角取り付けてみました。
(メモ帳裏に殴り書きで描いた汚い図面です。ゴメンナサイ。)

高価なチェンジマンを壊さない様に、3Aのヒューズも取り付けます。
最初はACC電源の引き込み部分に割り込ませたら、一発で切れました。
(やはり上記回路図の位置がよかったみたいです。)

ちなみにパルスはイグニッションのマイナス側から拾います。

初期設定にもちょっとコツがあり、最初はよく解からなかったので、
製造元の【中央電子設計】さんに直接問い合わせてみました。
なんと同じ愛知県内にある企業でした。
(丁寧な対応、ありがとうございました。)

回路接続後、左右2つある【ディップSW】を「0」「0」にして電源を入れる。
するとLEDが点滅して【パルス数設定モード】になります。
2スト単気筒は4スト2気筒と同じ【1パルス】なので、
ディップSWを「0」「1」にセットします。
しばらくするとLEDが点滅から点灯なるので、そうなったらメモリ書き込み完了です。
電源OFFにします。

次は制御回転数のセットです。
クロノの場合、7500rpmで作動させたいので、
ディップSWを「7」「5」に合わせれば大丈夫です。

セット後すぐにエンジンを始動させ、排気デバイスを確認しました。
可動しました。(喜!)

しかし設定回転数が中華タコメーター数と微妙に合いません。
まあ多分、中華だからでしょう。音的にはチェンジマンが正しそうです。

チェンジマンRPMはちょっと高価な電子部品ですが、
代用品がある事が解かっただけでも幸運です。

これであと10年はクロノ維持出来そうです。

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クロノ

Posted by フクタロウ