ベスパ50S、リヤブレーキ分解掃除。

2021年5月11日

【ベスパ50S改】のリヤブレーキを分解掃除しました。

先回行ったフロント側と同じ様な行程で、クリーニング&パットの溝入れをします。
ビンテージベスパのフロントブレーキはあまり効かないのですが、
リヤ側については「タイヤがロックする程度の性能がある。」との話しを聞いています。

ところが我が家のベスパ君はあまりリヤブレーキが効きません。
ベスパの整備書を読むといくつかの原因が解って来ました。

さっそく分解です。まず先回のブログでも書きましたが、
リヤにある22mmのホイールセンターロックナットが錆びていて回りません。
フロントブレーキ分解時に【浸透潤滑剤】をスプレーしておいたので、
今回はハンマーで叩いたりインパクトドライバーでガンガンやって何とか外す事が出来ました。

ビンテージベスパ整備書によるとホイールセンターロックナットを外せば、
ホイールと一緒にブレーキドラムが外れるはずなのですが…、外れません!!
何と今度はドライブシャフトとホイールハブが錆び付いて外れないのです。(涙)
「またかよ~。」とボヤきながらも、また浸透潤滑剤をスプレーします。
ハブ内に潤滑剤(オイル)が溜まる様に車体を傾け、一晩置きます。
翌朝ハンマーでガンガンやりながら、リヤタイヤをグイグイやるとやっとの事で外れました。
しかし!マフラーが邪魔でボディからリヤタイヤが出せません。

「なんじゃこりゃ~!」 全く整備性を考えていません。(これでは折角スペアタイヤがあっても…?)
ジャッキで思いっきり高く車体を持ち上げるか、スクーターを引っくり返すしかないみたいです。
「どうする?」 悩んだあげく古い毛布を重ねた上にスクーターを倒しました。

エンジン回りはオイルと泥でドロドロだったので、まずクリーニングしてからの分解作業です。
ブレーキシューが当たるブレーキドラム内はミッションオイルでしっとり濡れていました。(効きが悪いはずです。)
オイルシールの性能が多少落ちているみたいですが、ブレーキ内にオイルが入ってしまう構造自体がおかしい!
オイルシールは後日交換する事として、今回はブレーキ各部の擦り合わせと脱脂をして対処しました。
ブレーキパットもフロント同様に溝を切り、ついでにマフラーも耐熱塗料で塗り直して再組み立てです。

さあ、試乗してみましょ~。

リヤブレーキは見違えるほど良く効く様になり、リヤタイヤもしっかりロックしました。(笑)
でも制動性能は普通の国産原付スクーターに比べてしまうとハッキリ言って、×ですね~。

0.5mmベースガスケットシート(デイトナ製) 静岡県 450円

ベスパ

Posted by フクタロウ