ベスパ50S、キャブとエアクリーナー修理。

おはようございます、フクタロウです。
ベスパ50S全塗装後の組立作業としては、ほぼ終わりが見えて来ました。

そこで今回はキャブレターとガソリンタンクを取り付け、
エンジンの始動確認とギヤチェンジ(ハンドチェンジ)のワイヤー調整、
更にフロントディスクブレーキフルードを入れる作業をして行きます。

6年間の【車庫放置】だったベスパ君ですが、そこは小市民のフクタロウ所有車です。
ガソリンタンクとキャブレターからはガソリンを抜き、
パーツクリーナーできれいに掃除して、乾燥後組み付け保管してあります。

だから【混合ガソリン】を入れれば、即エンジン始動出来るのです。
(我が家の車両は、全てこの方法で保管してあります)

今回もキック2発ですんなり始動したのですが、
シフトワイヤーを調整していると、何やらガソリン臭が…。

「あちゃ~!」 キャブからの【オーバーフロー】です。(涙)

ビンテージベスパのキャブは、あの悪名高き【デロルト製】なので、
オーバーフローなんて【日常茶飯事】です。
(しばらく乗ってなかったジレラクロノも、昨日キャブの不調が判明しました)

しかしここでひとつの疑問が…。

ベスパのエアクリーナーボックスには、
オーバーフロー時に車体内にガソリンが流れ出ない様に、
車外へとホースが取り付けてあります。(取り付け時に新調しました)

今回のガソリン漏れは、ホースからではないのです。(なんとなく予想は付きます)

小型車用デロルト製キャブレターの欠点としてよくあるのは、
キャブ本体とフロート室の間に【ゴム製パッキン】が使ってある事です。
(パッキンと言うよりは、輪ゴムです)

このパッキンはすぐにペッチャンコになり、同時にカチカチになります。
更にフロート室を固定するビスが【2箇所】しか無いのです。(普通は4箇所止めです)

だからビスの止まっていない部分が浮いて、すぐにガソリン漏れするんですよ~。
(ピアジオブラボーのキャブはもっとチャチです。…怒!)

「仕方ない、バラすか。」
確か在庫にパッキンがあったと思ったのですが、残念な事にブラボー用でした。

ネット注文しようと調べると、予想通り【在庫切れ】です。
とにかく応急処置として、耐ガソリン用の液体パッキンで急場をしのぎました。

しかしここで更なる試練が…。
プラスティック製のエアクリーナーボックスが割れていました。

我が家の車庫はトタン製のヨドガレージです。
夏の暑さと冬の寒さで、どうしてもプラ&ゴム部品にダメージが出ます。

ネット注文しようと調べましたが、この部品も在庫切れでした。
(もういい加減にしてくれ!)

キャブレターにボルトで止める部分なので、どうしても直さないと固定出来ません。
悩んだ末、半田ゴテで溶かして接着してから、
アルミスペーサーをグルーガンで埋め込み固定させました。
(隙間があると二次エアーの問題も出てしまいます)

キャブレターとエアクリーナーの補修場所が硬化する間に、
フロントディスクブレーキにフルード液を入れます。(ここは私が無理矢理改造しました)

するとまたトラブルです。

エア抜きし出した途端、マスターシリンダーからフルードが漏れ出して来ました。
幸いフルード液が漏れても、ボディに付かない様に養生しておきました。
(古くなった私の短パンです…笑)
これをしていなかったら折角の全塗装が、【元の木阿弥】となる所です。

原因はセコいフクタロウが、
再利用禁止の【バンジョー用ワッシャー】を再利用したからです。
(セコタロウと呼んで下さい!…反省)

全てが部品待ちなので、本日の作業は終了となってしまいました。

ベスパ

Posted by フクタロウ