ベスパ50S、ピナスコギヤ取り付け。

2021年5月11日

昨日、ベスパ50S用【ボアアップキット&ピナスコギヤ】を組み付けてみました。

ピナスコギヤは排気量アップに伴い一次減速比を変更させる為のパーツで、
クラッチケースを開けるだけで簡単に交換が出来る【スグレモノ】なんです。
通常ベスパの減速比を変更するには、クランクケースを割って大小2つのギヤ交換をします。
でもピナスコギヤを使えば上部にある小さなギヤひとつの交換で済むんです。
(クランクケース割りはとっても面倒な作業になるので大キライです。)

シリンダー交換についても今まで何度もやっている作業なので、
「朝から(9時半)始めれば、昼過ぎには終わるかな~。」などと軽い気持ちで始めました。

自作チャンバーとリアタイヤ&リアブレーキと、どんどん外して行きます。
6箇所でボルト締めされている【クラッチカバー】を外せば、
お目当ての【クラッチドライブギヤ】とのご対面となるはずでした。
しかしクラッチカバーを外した瞬間、悲劇が起きました。

「カラン、カラ~ン」
何だ今の部品の落ちる様な音は…?

「ま、まさか!」
クラッチカバーの裏側を見た私は愕然としました。
それはクラッチ版を押さえるためにあるはずの小指の頭程度の【ピン】が無いのです。

「ひょっとして今の音!クランクケースの中に入っちゃったって事…!?」
目の前が真っ暗になりました。
面倒なクランクケース割りが嫌で高価なピナスコギヤを買ったのに…。

何とかならないかとクラッチ版を外してライトで照らしながら中を細い鉄棒でさばくりました。
隙間にボルトなどを落とした時に使う強力磁石棒も使ってみました。
(後で分かったのですがこのピンは真鋳製でした。2枚目写真下左です。)
車体を斜めにして揺すってみても一向に姿を現しません。

格闘する事30分!  …見つかりません。(涙)

「ひょっとしてケース内にはないのかも!」
希望的観測で試しにキックペダルを慎重に踏んでみると、「ガキッ」と異物の感触です。

「あ~~~~~っ。」
もうクランクケースを割るしかありません。(涙)

初歩的なミスで作業は夕方まで掛かってしまいました。

V50S 100 ET3用ガスケットキット 栃木県 600円(宇賀神商会)

ベスパ

Posted by フクタロウ