ベスパ50S ディスクブレーキ化、再検証①。
ご無沙汰しています、フクタロウです。
最近、9年前にアップした古い記事、
【ベスパ50Sディスクブレーキ化】関連がよく読まれています。
私としては、もう廃車して車庫の奥に仕舞い込んでしまったベスパなので、
実際の作業状況は正直忘れてしまっています。
そこで久しぶりにブログを読み直してみたのですが、
ビンテージベスパを自分でディスクブレーキ化させ様と検索した人にとっては、
「作業内容や画像が解かり難かったのでは?」と少々反省しました。
そこで今回はディスクブレーキ化させたパーツを、
もう少しだけ解説してみようと思います。
まずは完成した画像です。
使用したパーツは、ヤマハジョグやアプリオ等に使われているディスクブレーキです。
それをボディ内に通す為、150cmのステンレスメッシュホースに交換しました。
(どちらも近所の中古パーツショップで購入した中古品です)
ディスクローターを取り付ける為、
4穴が開いているフロントホイールアクセルに3穴を開け、
長ナット(ワッシャー込みで27mm長)でお互いを固定させます。
この時、固定ボルトの上面を平らにしておかないと、ホイールと干渉してしまいます。
次はブレーキキャリパーを固定させるステーを作ります。
厚さ6mmの鉄板をカットし、鋳造されたフロントホイールハブに取り付けるのですが、
キャリパー本体とホイール内側が当たってしまう為、位置決めするのに四苦八苦します。
(強度不足を考えながら、キャリパーとホイールハブを削り込みます)
ステーをハブに固定出来るのは2箇所のボルトだけです。
上部ボルトはかなり細いので、ブレーキ作動時左右に振れない様に、
ハブを囲い込む形でステーを溶接成型します。
下側のメインで固定させるボルトは、
長過ぎるとプレートを固定するボルトと干渉して回らなくなってしまいます。
ちょうど良いボルトが無い場合は、ワッシャーで調整します。
またディスクプレートを固定させるボルトは、かなり薄いものを探したのですが、
どうしてもフロントホイールハブに当たってしまいます。
仕方ないので、固定後ボルト上面をグラインダーでカットしました。
ローターを回して何処にも当たらなければ、本締めしてこの部分は完成です。
次はマスターシリンダー部ですが、
これに関しては現在故障中の為、中国からの部品待ち状態です。
コロナで到着に1ヶ月以上掛かるとの事。後日再アップしたいと思います。
(参考ブログ→ ステンレスメッシュホース。)
フロントホイールハブへ取り付けるステーについては細かな寸法があるのですが、
なんせ現物合わせで何度も作った為、最初の設計図とは形状が違います。
「同じ物を作りたいから、どうしても知りたい!」
という奇特な方が現れたら、その時分解して設計図描きます。
(そんな人いないと思いますが…。笑)
今回ブレーキフルードがマスターシリンダーから漏れていた為、
ボディの塗装が大変な事になっていました。
ビンテージベスパに興味のある方が結構いらっしゃる様なので、
再チェックを含めて、苦手な車体全塗装に挑戦してみようと考えています。
「大失敗間違い無し!」のブログになりそうです。(笑)
ディスカッション
コメント一覧
初めまして。このディスク化、めちゃくちゃ気になります!
はじめまして、コメントありがとうございます。
9年前はベスパ50S用のディスクブレーキキットが販売されていなかったので、必要に迫られ現物あわせで無理矢理作りました。
6mm厚のステー部分はボルト位置を合わせる為に何度も作り直し、ディスクローターを取り付ける部分も強度を増す為に何度も補強溶接しました。
本来なら片持ちのフロントフォーク部分から作り直した方が安心ですが、金銭的問題で元からあった穴を利用してボルト留め対応をしました。
プロの方が見れば、強度&精度不足でしょうが、今のところ普通に使えています。
最近気付いたのですが、ET3のフロントホイールを使えば、もう少しクリアランスに余裕が出来たかもしれません。
返信ありがとうございます。
色々試行錯誤しているのですね。自分も頑張ってみます。
加工せずにボルトオンで付けれれば良いのですが、中々思う様には行きません。
どうしても切断したり、溶接が必要になるので、一度はじめたら元には戻せません。
それがビンテージベスパのディスクブレーキ化をする人が少ない原因かもしれません。
あまり無責任にお勧め出来ませんが、頑張って下さい。