ジレラクロノ、ブランクキーを探せ②。

2021年5月12日

ジレラクロノ用【スペアキー作成】の第二段です。

先回はいつも私が仕事でお世話になっている建材店で相談に乗って貰いました。
しかしそのお店の専門は住宅関係の鍵だったので、
合鍵の元となる車やオートバイの【ブランクキー】の在庫が少なかったんです。
(国産車用は結構あったんですが、外車用在庫はゼロでした。)

日本国内のお店で合鍵作成に使われるブランクキーのほとんどは【後藤製作所】製品らしく、
ブランクキーに刻印されている「FUKI,GSS,GTS,G&S,W&S」のどれもが後藤製だそうです。
(FUKIは創業から共に苦労した奥様の名前から取ったそうです。)

建材店の方には随分相談に乗って貰ったんですが、「これ以上は無理。」と言われてしまいました。
そこで今回は地元で合鍵作成を専門に商売としている【鍵専門店】に行ってみました。

流石に専門店だけあって、後藤製作所のブランクキーは全種類在庫有りです。(喜!)
そんな専門店でも店員さんに鍵を見せると、「ジレラか~。」っと暗い表情。
棚から分厚い「KEY BLANKS LIST」なる本を何冊か引っ張り出して格闘する事15分。

出た答えは、「現状この鍵に合うブランクキーは国内にはありません。」…。(涙)

2~3年前だったらフィアット用ブランクキー(SILICA GT15R)を扱っていた輸入代理店があり、
「上手くすれば、それが使えたかも…。」との意見を頂きました。
(現在では需要の関係から【完全撤退】してしまったとの事です。)

ただフィアット用の鍵については私も自分なりに調べていたので知っていましたが、
【SILICA(シリカ)】製なので物があったとしても違う様に思います。(素人予測です。)

何故かというと、シリカは【ベスパPK/PX】等に採用されているメーカーで、
同じイタリアのライバル社【ZADI(ザディ)】と共用出来るとは思えなかったからです。
(同じジレラでも以前乗っていたサトルノ500はシリカ製でした。)

そこで今度は自分なりの考えをプロにぶつけてみました。
「最近のアプリリア用に作られた後藤製作所の【K237】はどうでしょうか?KTMにも代用出来るそうですが…。」

このブランクキーはサイズ的には問題無いのですが、鍵の中心にある【縦溝】の切り方が違います。
店員さんはK237とクロノの鍵を数分間見比べ悩んだ後に言いました。

「いけるかも…。」

確かに中心の溝形状は違いますが、イタリア製は鍵自体の精度が【アバウト】に作られているので、
ひょっとしたら代用出来るかもしれないとの事でした。(日本製の鍵では無理だそうです。)

私が「ダメでも文句言いませんので作って下さい。」とお願いすると、
「分かりました。多分行けます。合わなくても合うまで調整します。」と言ってくれました。(嬉しい。…涙)
自宅に帰り、恐る恐るシリンダーに合鍵を入れ回してみました。

「ビンゴー!」です。(やった~!)

こじる感触も全く無く、スコッと回りました。鍵屋さんありがとう!さすがプロ!助かりました。
(それにしてもイタリア製品って、どんな物でもやっぱりアバウトなんだな~。笑)

スペアキー制作費  愛知県  1,500円

クロノ

Posted by フクタロウ