ジレラクロノ、フレーム錆落し。

こんばんは、フクタロウです。
今回もジレラクロノのフレーム塗装準備の記事です。
ジレラクロノ、エンジン降ろし。

先回のブログではエンジンを降ろす所まででしたが、今回はフレームだけにします。

リヤ側のサスペンション&スイングアームとホイールをフレームから取り外し、
フロント側についてはフォークを抜いてから三又を取り外しました。
(フロントフォーク側はハンドルから配線まですべてひと塊としました。)

これで晴れてフレーム単品となりましたが、
塗装に入る前に油汚れやステッカーを取り除かないといけません。

ステッカーを取った部分に、製造から20数年の歴史を感じますね。

また雑な作業のイタリア製らしく、溶接時のスパッタがいたる所に引っ付いているので、
タガネとトンカチを使って落として行きます。(赤丸部分です。)

大した作業ではないのですが、これらに結構な時間が掛かりました。

油落としについても、2ストローク車らしくエンジン下側の汚れが激しかったので、
まずは大まかな油汚れを中性洗剤と真鍮ブラシで取って行きます。
その後パーツクリーナーで細かい部分の油汚れをウエスで拭き取るのです。

次はフレームに付いている余分なステーを取り除きます。

これはクロノがレーサーレプリカだった頃のなごりで、
アンダーカウルをボルト留めする為に、直接フレームに溶接してあるのです。

この状態まで来ると、フレームにある錆びた箇所がはっきりします。
そこで錆チェンジャー(サビ止め)を使って、赤錆を黒錆に変換して行きます。

錆チェンジャーは塗るとすぐに茶色だった錆が黒く変化するのですが、
何分経っても変化の無い箇所がありました。

「なんで?」

試しにワイヤーブラシで擦ってみると、錆だと思っていたのは頑固な茶色い汚れです。

点錆だと思っていたものがパーツクリーナーでも落とせない汚れと分かったので、
あまり良くないのですが、フレームをワイヤーブラシで擦ります。

その後全体的にプラサフ(白い下地)がうっすら出るまで、
研磨シートの中目(♯320)を使って磨きます。

今回の作業はここまでです。
次回はステーを削り取った部分をパテ成形した後、全体をプラサフします。

牛歩の様な作業の遅さですが、ご勘弁下さい。

クロノ

Posted by フクタロウ