ベスパ50S、ガソリンタンク錆び封じ②。

おはようございます、フクタロウです。
今回も先回の続きで、ベスパ50Sのガソリンタンク錆び封じをやって行きます。

内部が錆びてしまったガソリンタンクに、お湯で薄めたサビ転換剤を入れてみましたが、
何の反応も無く、見事に大失敗で終わってしまったのが先回のブログでした。(涙)

そこでその後、直接タンク内にサビ転換剤を手作業で塗って対処したのですが、

一晩経ったら錆びの無い部分に塗った、
乾いて黒くなったサビ転換剤がペリペリ剥がれていました。

このままでは剥がれたサビ転換剤がキャブレター内に入ってしまうので、
再度釘を入れてタンク内のサビ転換剤を落とす事にします。(メンドクセー!)

するとサビ転換剤で黒くなった錆が剥がれ、その下から新たなる赤錆が現れました。

どうやらサビ転換剤は錆の表面だけに反応するみたいで、
深く錆びた箇所はヤスリ等でかなり削らないと、薬剤が浸透しないみたいです。

次の手としてサンポール(酸性)とマジックリン(アルカリ性)での錆落しも考えましたが、
最初に「サンポール以外の方法で錆落しする。」と決めたので違う手を試してみます。

それはエア洗浄ガンを使って重曹を吹き付ける、重曹ブラストです。

水に溶かした重曹をバケツに入れ、その上にガソリンタンクを載せてブラストします。
吹き付けた重曹液はタンク底からバケツに落ちるので、永久にブラスト出来るハズでした。

しかし世の中そう上手くは行きません。(私、重曹ブラスト初体験です。)

重曹は水に混ざらないので、バケツ内を常に拡販しないといけません。
更にタンク内に吹き付けた重曹は乾いて舞い散るので、
内部は一面霧が掛かった状態となり、作業状況の確認に苦労します。

また霧となった重曹は空中に流れて出てしまうので、
バケツ内の重曹はすぐ無くなってしまうのです。(永久機関、失敗です。…笑)

とは言え、重曹ブラストの威力は凄く、かなりの錆を落とす事が出来ました。

しかし内部を覗くと、まだしつこく黒いサビ転換剤が残っています。

試しに長いマイナスドライバーで擦ってみると、下から茶色い錆が現れます。

仕方ないので、再度タンク内にを入れて振りまくります。
(今度は1.5Mのチェーンも一緒に入れてみました。)

チェーンを入れたお陰か、今回はかなり内部がきれいになりました。

もう一度内部を重曹ブラストした後、ヒートガンで乾かします。

確認したら多少薄い錆があったので、その部分のみサビ転換剤を薄く塗り、
仕上げに表面をコーティングします。

本来であれば専用のタンクシーラーを使って表面処理するのですが、

物欲倶楽部としてはもっと新しい方法を試してみます。
(そこのあなた!お小遣いが無いからって言わない。)

強力な表面コーティングにはなりませんが、
以前イソプロパノールを塗る方法があると聞いた事があります。

イソプロパノールは聞きなれない薬剤ですが、
ホームセンターやカー用品店でよく見掛けるガソリンタンクの水抜き剤です。
(購入の際は成分表を確認して下さい。)

これをイソプロパノール:ガソリン:2ストオイル=10:10:1の割合で混ぜ、
ガソリンタンク内に入れてタンク内壁に塗ります。
(イソプロパノールにはが防錆剤の役目あるので、それに期待するのです。)

よく乾燥させれば完了です。

サンポール処理では12年間でこんな状態になってしまいましたが、

イソプロパノール処理でどの程度タンクの錆が押えられるかは、乞うご期待です。
(12年お待ち下さい。…笑)

ベスパ

Posted by フクタロウ