エアインパクトレンチの修理。

2022年4月19日

あけましておめでとうございます。フクタロウです。

旧年中は数多くのご訪問、ありがとうございました。
今年も「オートバイに乗らないオートバイ乗りのブログ!」ですが、
こりずにどうかよろしくお願い致します。

さて新年一発目の修理は、(←すでにオートバイに乗らない記事が前提です…笑)
【エアインパクトレンチの修理】です。

昨年は中古のエアコンプレッサーを頂いたので、色んなエアツールを購入しました。

そして「あこがれだけど、まず使わない工具」であるエアインパクトレンチを、
ハードオフのジャンクコーナーで去年の7月、格安でゲットしました。

ジャンク品である事から少々不安ではありましたが、
自宅に戻ってエアコンプレッサーに繋いでみると、問題無く可動します。

私は通常整備で使うのが【電動インパクトレンチ】なので、
購入以降一度もエアインパクトレンチは使っていませんでした。
(車庫の飾り状態でした)

しかし年末31日、ちょっとした整備の為にコンプレッサーに繋いだ所、
「シューシュー」音がするだけで全然動きません。
それどころか、レバーが引っ込んだままになっていました。

「なんで?」(何もしていないのに壊れていました…涙)

私はエアインパクトレンチの構造に無知な為、ネットで調べてみると、
どうやら握り手内にある【エア排出弁】の故障が疑われます。

一般的にそこは樹脂製の球体がスプリングで押さえてあり、
レバーを引いた時だけエアが本体に流れ込む仕組みとなっています。

ただ私の購入したエアインパクトレンチは【MMM(サンエム)】というメーカーで、
ネットなどで検索してもヒットしません。(もう存在しない会社かも?)

当然、パーツマニュアルも補修部品も手に入りません。

「仕方ない、取りあえず分解してから考えよう。」

ところが根元にあるボルトが、鬼の様に固着して外れないのです。
どうやらエア漏れを補修する為に樹脂で固めてあるみたいです。

こうなったら万力に挟んで【力技】で強引に回します。

一番デカイモンキースパナをハンマーで叩き、何とか外せましたが、
ボルトの溝は接着剤で大変な状態でした。

リューターを使ってきれいにし、

内部の状態を検証します。

内部にはスプリングがあり、その先にエア調整用の樹脂部品が入っていました。
ただ球体ではなく円柱状の樹脂パーツで出来ており、
その部品は粉々に崩れていました。

この樹脂パーツは、ネットで調べた画像には無かった形状の部品です。
「自作するしかないのか~。」(涙)

まずは粉々になった樹脂パーツを復元し、(考古学の土器再生です…笑)

エアインパクト内部もライトを当てて採寸します。

どうやら二段の円柱で空気の流れを押さえる仕組みの様です。

次は代用出来そうなゴム部品を探し、切ったり貼ったりして作ります。

最初はゴムパッキンをパテや接着剤で固定して作りましたが、
中々思う様に作れません。
そこで軸となる部分をプラグコードの芯(電線)を抜いた物を使い、
その上に硬くなったガソリンホースを無理矢理はめ込み作りました。

レバー調整用のボルトを反対側に取り付けたので、
それを回しながらエア排出位置を調整して行きます。

取りあえず何とか修理完了となりましたが、パワー的には問題ありです。

アマゾンやモノタロウで安く新品が売られていますが、どの道使わない工具です。

直したエアインパクトも「車庫の肥やし」となるでしょう。(笑)