溶接機「ホームアークナビプラス」のレビュー。

2021年5月10日

こんにちは、フクタロウです。
みなさんの5月連休は、いかがだったでしょうか?

私は車庫の整理やオートバイで峠を走る予定をしていましたが、
結局は何も出来ずに終わってしまいました。
実は古傷のひざ痛で動けなかったんです。(転倒には気を付けましょう。…涙)

オートバイにも乗れず(それはいつもか…。)、修理も進まなかったので、
今回のブログは、今持っている工具のレビューをしてみます。

紹介する工具は、使い続けて12年の【アーク溶接機】です。

私が普段オートバイの部品加工に使っているのは、
リサイクルショップで「未使用半額商品」として売られていた、
【ホームアークナビプラス】という低電圧100V交流式溶接機です。
(当時ホームセンターで新品9,800円だったのが4,200円でした。)

簡単に言うと、本格的整備には不向きな「家庭用低性能安物溶接機」なのですが、
この溶接機を手に入れてからはオートバイ整備の幅が広がり、
入手出来ない部品も自分で作れるので、大変重宝しています。

<初めて作ったスポーツマフラー。中身を改造。>

マフラー完成。

ただ低性能な溶接機である事は間違いなく、使うには少々コツが必要となります。

何が一番困るかと言うと、最初のアークスタートがやり難いという点です。
とにかく溶接するには、まず溶接棒が溶けてくれなければ始まりません。
それがパワー不足なのか、中々アークスタート出来ないのです。

この溶接機は100V15Aの交流式なので、
直流方式と比べると、圧倒的にアークスタートが苦手だそうです。

溶接棒をコンクリートに擦ったり、叩いたり(タッピング)して、
何とかアークスタートさせるのですが、母材と溶接棒との距離が適切でないと、
すぐにくっ付いて溶接棒が真っ赤に溶けてしまいます。(涙)

更にモタモタしていると安全回路が働き、しばらく機械が使えなくなります。

これらを少しでも防ぐには、なるべくコンセントから直に電源を取ります。
(細い延長コードで繋げると、それだけでパワーダウンします。)

とは言え、家の中で溶接する訳にもいかないので、
私は太目のコードを車庫まで引っ張って使っていました。

また溶接棒も低電圧用の1.4mmと1.6mmしか使えません。
(私はそんな事も知らずに、2.0mmと2.6mmも買ってしまいました。…涙)

そこで低電圧溶接機をハイパワー化させる【昇圧器】なる機械があるので、
使ってみるのも一案かと思います。

1万円ちょっとの昇圧器を溶接機に噛ますだけで、
大体15%から25%昇圧し、アークスタートがし易くなるそうです。
https://amzn.to/33tpixK

私も以前、昇圧器を購入しようかと考えましたが、
もう少し予算を出せば直流インバーター式が買える価格です。

そこでネットで調べまくって、選んだアーク溶接機がこれです。

https://amzn.to/3txce4T

直流インバーターアーク溶接機【スティッキーSTK-80】です。
(この溶接機はアマゾン限定商品ですが、とても評判が良いのです。)

直流でインバーター付であるだけで性能は良さそうですが、
アークスタートを容易にする「ホットスタート機能」や、
溶接棒が母材から離れてもアークを維持出来る「アークフォース機能」。
その時にアーク切れを防ぎ、溶接棒がくっ付かない様にする
「アークステッキング機能」が付いているそうです。
(欲しいのですが、いまだお気に入り状態から抜け出せません。…笑)

価格と最低限の性能を考え、簡単なDIY用と割り切れば、
「ホームアークナビプラス」も有りなんですが、
低性能ゆえの溶接の難しさを考えたら、
決して初心者向け溶接機とは言いがたいと思います。

初めて溶接作業しようと考えているのであれば、
経験から「直流インバーター式」をお勧めします。