100均プラリペアでカウル補修。

2024年3月21日

こんにちは、フクタロウです。
今回の記事は【100均プラリペアでカウル補修】です。

中古で購入して23年以上経つ、愛車ジレラクロノの外装パーツは、
経年劣化で様々な樹脂パーツが強度的に弱くなっていました。
その為ちょっとした衝撃で、欠けたり割れたりして破損します。

元々の材質に問題があるのでしょうが、所有10年を過ぎた辺りから、
アッパーカウルは補修不可能な状態になってしまいました。

アッパーカウル破損以外にも理由があったクロノだったので、
思い切って9年前にネイキッド化させてみました。ジレラクロノ、ネイキッド化。
(樹脂パーツ劣化は、ネイキッド化出来ない兄弟車ジレラCXにとって深刻な問題です。)

ネイキッド後、社外品のビキニカウルも装着させ、中々の出来上がりに満足していましたが、
交換出来なかった【シートカウル】が定期的に割れてしまいます。

通常修理では細い鉄棒を溶かし込み、半田コテで成形する方法を用いていましたが、
今回は樹脂パーツ補修の定番である【プラリペア】を試してみます。
(とは言うものの、高価な正規品は使わず、100均にある代用品で安く補修します。…笑)

それがこの商品、【スカルプチュア3Dアートのパウダーとリキッド】です。

若い女性がネイル装飾用に使う化粧品(?)なんですが、
以前はどこの100円ショップでも簡単にゲット出来た商品です。

私の記憶では大手ダイソーやセリアでは取り扱っていなかったので、
最初は「オレンジ」に行ったのですが、「もう取り扱っていません。」との返答。

その後、「レモン」「キャンドゥ」「セリア」「ダイソー」と、
片っ端から回りましたが何処にもありません。

半分諦めて正規品のプラリペアを購入しようとしていたら、
たまたま一緒に買い物に出掛けた長女が「ワッツにあるよ。」と教えてくれたんです。

この商品はかなり昔から100均で売られていますが、
時期によって取り扱い会社が変わるみたいですね。(これは2021年現在の情報です。)

ゲット出来たので、さっそくクロノのシートカウル補修に入ります。

プラリペアでの補修にはふたつの基本方法があります。(ネットで調べました。)
① ニードル法
溶剤を入れた注射器をパウダーに垂らし、ダマにして補修箇所まで持って行く。
② ふりかけ法
あらかじめ補修箇所にパウダーをふりかけ、上から溶剤を流す。

最初は基本である「ニードル法」でやってみたのですが、
注射針の先端でパウダーが固まってしまい、補修箇所で注射器から溶剤が出てくれません。
(当然100均商品の注射器です。)

何度やっても溶剤が出ないので、無理矢理ピストンを押し込んだら、
「パシュ!」と溶剤が飛び出てしまいました。

「エアコンの部屋が涼しくていい!」と食卓で作業をしていたので、
最悪な事にテーブル上に溶剤を撒き散らしてしまいました。
養生で紙は敷いてあったのですが、残念ながら浸透してテーブル表面が溶けてしまいました。
(やはり暑くても、オートバイ修理は車庫でやらないとダメですね。…反省!)

後で調べて解ったのですが、プラリペア用注射器は針先端まで穴は無く、
途中で溶剤が出る様に先端から少し離れた所にあるみたいです。
(先端から溶剤を出すと注射針が詰まってしまうって事です。)

その時点では理由が解らなかったので、ニードル法を諦め、ふりかけ法で再度作業をしました。

何とか接着は出来たのですが、パウダーがサラサラ過ぎて狙った場所に留まってくれません。
そっと置いてもサラッとパウダーが流れ、イライラはマックスでした。
(先に溶剤を塗ってからパウダーを振り掛ければよい事に、後で気付きます。…笑)

取り合えずシート補修は完了しましたが、この部分が何度も割れるに訳があります。

何度も補修が必要な部分は、シート本体とフレームをビス留め固定する所だからです。
(クロノのシートはこの2箇所とガソリンタンク後部を合わせた、合計3点で固定します。)
ここに無理な力が掛かって、樹脂部品が割れてしまうみたいです。

ライダーひとりで運転手側のシートだけに載っていれば問題ないのですが、
二人乗りした場合、タンデムシートを支えるのはシート下にあるツメしかありません。

そのツメがフレームに当たって加重を支えるのですが、
隙間が広過ぎてフレームに当たった時点で、シートカウルがたわんでしまいます。

ここで「あれっ?」と思うかもしれませんますが、
私のクロノはワインディング専用なので、二人乗りをする事は一切ありません。

ただ乗り方でタンデムシートに負担を掛けてしまうのです。

私の乗り方はコーナリング時に出来る限りリヤ側に移動します。
元々セパハンで前傾姿勢だった時は移動出来ず問題なかったのですが、
ネイキッド化した事から同じライディングフォームでは10cm以上お尻位置が後方にずれます。

だからどうしてもコーナリング中は、
タンデムシートに半分お尻(もも)が載る事になるんです。
(私達年代のコーナリングは、極端なリアステアだから仕方ないんです。)

そこでツメとフレームの隙間を無くしてみようと改造してみます。

最初は鉄板をフレームに挟んで固定させてみましたが、
厚過ぎて加重が掛かってない時に逆方向の負荷が掛かってしまいます。

そこでフレームに樹脂部品を巻いてみました。
隙間的には大丈夫なんですが、加重が掛かった時にツメが滑ってしまいそうです。

やはりちゃんとした厚みの鉄板を正しい面で溶接した方が良いみたいです。

近々フレームの再塗装を考えているので、その時までこの作業はお預けにします。

クロノ

Posted by フクタロウ